出荷する荷物があるといつも配送業者の方に取りに来てもらっています。
もう七年以上お店に集荷に来てもらっている配送員の方がいるのですが、今日初めて私のお店のことについて話題にしてくれました。
そこから意外な発見がありました。そんな話です。
出荷する荷物を私が準備している最中に、配送員の方が「あの照明かっこいいですよね~」と店内で展示している照明の話を振ってくれました。
このダネーゼのフォークランドという照明です。
私は「そりゃかっこいいですよ~名作ですしね」なんて話しながら心の中では『初めて私のお店のことについて雑談があったな~珍しい』と思っていました。
その配送員の方は「あんな照明は見たこと無いですよ」と話していました。
『そりゃぁ見たこと無いんじゃない?マイナーだし。』と私も思ったのですが、その配送員の方は「自分は以前は引っ越し専門の業者に居たので人の家は何百軒どころかそれ以上見ているのですが、あんな照明を見たことは一度もないですよ」と話してくれました。
その瞬間ハッとしました。
確かにそうだな!と、あるとことに気づきました。
引っ越しをする人たちは家具や家電を運ぶだけでなく、人の家の中に入り間取りから何もかも体感したうえで設置していくわけですものね。
新築戸建て、リノベーション、リフォーム、マンション、アパート、どんな自宅でも事務所でもオフィスでも商業施設でも行くわけです。
あれ、これもしかしてですが、住宅や内装、インテリアコーディネートとか家具関係をするうえで、引っ越し屋で働くのはすごく有利なのかもしれませんね。
だって人の家を実際に見て体感しているという意味では半端ない経験数ですから。
そんな人が見たことが無い照明ということは、それだけ使用している人が少ないということでもあります。実際のことがわかっているわけですよ。リアルな現場をわかっています。
若い時の体力のあるとき限定かもしれませんが、家具、住宅、内装、設計、インテリア、建築関係の仕事をしようとしている人は、引っ越し屋を経験するのが良いのかもしませんね。
デザイナーもお勧めですよ。だって、デザインした家具は実際に人が運ぶわけですから、デザインしたものが物流まで考えられているかよく分かります。
実際に自分で家具を運んで、運びづらい家具、壊れやすい家具というのが体感できます。ここまで考えてこそのデザインですね。
引っ越し作業はお金も稼げて人の家も見放題。これはやっておけばよかったかもしれませんね。あと鍛えられるのも素晴らしいですが、腰だけ気を付けないといけませんね。
え、いまからですか?いまから私はちょっと難しいですね・・・やる時間が取れないですし。ただ、1度2度経験としてやってはみたいです。
そもそも配送員の方がどうして照明に興味が惹かれたかというと、今度家を建てるからだそうなんですよ。それで以前から私のお店のことは気になってはいたそうなのですが、特にフォークランドという照明がいいなと感じたみたいです。
いろいろな間取りを見ているので、そのぶん自分の家にはそれを活かしたいと話していました。
引っ越し屋をやりつつ家具を販売していたら最高ですね。知識経験ともにレベルが高いものとなります。
修業の場として引っ越しをやってみるのはどうでしょうか?
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