家具やインテリアを販売するお店のなかにはメーカー名やブランド名を隠して販売していることがあります。
さらに商品名も隠していることもありますし、独自の商品名を付けている場合もあります。
こうしたことをするにはメリットがあるからでして、情報を隠すと売る側にとって都合が良いからです。それはネットでの価格比較や競合店と比べられないところです。
さらに家具自体の評判も伏せておくことが出来ます。
何処で作った家具がわからない
家具の情報がわからない以上、そのお店で家具を見て接客を受けて気に入っても、一旦考えるために家に帰ったあとにネットで情報を調べられませんし価格も比較できません。
お店の人の情報を鵜呑みにするしかありません。これがお店にとって都合がいいんです。
まるでそのお店でしか買えないみたいな印象です。これが狙い。
幸い(?)家具は見た目で元が辿られづらいので出来る手法です。かなり家具業界を知っている人じゃないと見るだけでどこのメーカーかなどはわかりません。
アジア系の家具を輸入する会社も含めるとまず判別は無理だと思います。
ゲーミングチェアとか独自の製品のふりをして販売されていたりします。
あれアジアのメーカーが作ったものを仕入れるとものすごい利益率が良いんですよね。消耗品扱いなのでまた買い換えてくれますし最高です。(私はいやですけど)
しかしメーカー名を隠すといってもイームズシェルチェアみたいな著名なものは無理ですけどね。
ちょっと家具に知識がある人であればハーマンミラー社だというのは常識ですから。
まあそこで模倣品を売るという手段を使っているところもありますけど。
だから情報を隠して売るこの販売方法が出来るのは著名ではないメーカーの家具だけです。
この手法の問題点は、消費者には定価がわからないことにあります。
ハッキリ言いまして、二重価格前提の価格設定がありますから定価だと言われてそれがわかったとしても、本当にその価格で流通しているかわかりません。
定価がわからないと、販売されている価格が本当にその価格が適正なのかどうかがわからないですし、リーズナブルと言われても何を持って何がリーズナブルなのかわかりません。判断材料に乏しいので消費者側には家具の良し悪しの判断が付きづらいです。
家具メーカー自体のことも工場のことも何も判りません、何を持って良い家具なのかも伝わりません。
で、そこからは売る側の押しです。
根拠がなくてもどれだけ良い物か伝えたり、どうにかして素晴らしさを説いたり、売ってる俺はすごいんだから俺を信じろなどゴリ押しします。
あとあれです、他がおかしい、間違っている、レベルが低いというように他を貶すことで自分たちの価値をあげようとします。
ただこれ、逆にメーカー名や情報を出したら売れなくなるという表れでもありますから、あまり私は好きな商売の仕方ではありません。
つまり競合店がいると自分の商売が成り立たないと証明しているようなものです。
別にメーカー名を出そうが、何処の家具か伝えようが、他で売っている店が相手にわかっていようが、そんなことは関係なくそのお店で買いたいから買うというのが健全です。
それは安売りやポイントじゃないですよ。
生き残っていくお店は、そうしたことを実行している人たちだと良いですね。
ということで、情報を隠して家具を売っているところには注意してください。
ちゃんと相手の情報を引き出して見極めてくださいね。
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