私は自分のお店で㈱タカタレムノスの渡辺 力デザインの時計を多く展示しています。
単純に渡辺 力 氏がデザインした時計は素晴らしいのと、タカタレムノスのメーカーとしてのレベルの高さに惹かれて選択しています。
それからそれだけではない理由として、渡辺 力 氏と”ミッドセンチュリー”がリンクするからです。特にハーマンミラー社、そしてイームズ夫妻にです。
理由は彼がハーマンミラー物語の著者でもあるからです。リアルライムで体験した彼ならではの貴重な情報がたくさん書かれています。
そして彼はイームズ夫妻に自信がデザインした時計をプレゼントしています
1978年なので、もしかしたらすでにチャールズは亡くなっているかもしれません。未確認です。※
上の写真と文面はのちに載せる製品化されたリキアルミニウムクロックの説明書です。
※確認しました。時計を贈った一ヶ月後にチャールズが亡くなっています。
カラーとアップはこちらです。
イームズ夫妻にプレゼントした時計は銅を使ったフレームだったそうです。
主張しすぎない文字盤がフレームを際立たせて繊細ながら迫力のある構成となっています。
こうしたストーリーを持つ渡辺 力 氏の時計を私が好むのは自然な流れです。
そんなストーリーを元にタカタレムノスから製品化されたのがこの”リキアルミニウムクロック”です。
力 氏が存命中に製品化されたものなので、意向によりフレームをアルミニウム製にしました。
すでに廃盤ですので新規では手に入りません。
さらにその後”小さな時計”に純銅仕様がラインアップに加わりましたが、銅製のフレームといったことではこちらの方がイームズ夫妻にプレゼントした時計に近いです。
イームズ夫妻に贈呈した時計は手に入りませんが、そんなストーリーを持つ渡辺力氏の時計は、イームズファンやミッドセンチュリー好きにもピッタリです。
そんなストーリーは抜きにしても同氏の時計は優れたデザインと出来栄えなのはもちろんです。
コメント