以前ハーマンミラー社の代表作「アーロンチェア」について書きましたね。
このアーロンチェアリマスタードは性能だけじゃなく価格もすごいことなんです。
たまに高価なワークチェアなんて言われますが、逆です、この性能でこの価格はお値打ちなんです。
実は性能にしてはお値打ちなのがアーロンチェア
その理由の一つがチルトボックスに採用しているカーボンファイバーの存在です。
以前アーロンチェアリマスタードの特別展示をしていたので実際に内部を公開していたのですが、ウェブ上ですし一応モザイクしておきます。
これはアーロンチェア リマスタードのリクライニング機構が入ったチルトボックスです。
左右に板チョコのようなパーツが入っているのが見えるはずです。これを「板バネ」なんて呼んだりしますが、この素材がカーボンファイバー(炭素繊維強化プラスチック)なんです。
カーボンファイバーは優れた素材ですが、それをワークチェアの板バネ部分に使用にするのは非常にコストがかかることです。
それでもどうしてそんな高価なカーボンファイバーをハーマンミラー社は採用したかというと、鉄や鋼といった素材で板バネを作ると金属疲労によりとても保証12年を付けられるクオリティを保つことが出来ません。
それがカーボンファイバーなら12年間の保証と、それ以上の年数を使用できる耐久性があるんです。
さらに、リクライニングのスムーズさが他とは類がないほど快適です。身体にくっ付いてくるほどの動きの良さです、
そんな素材がどうしてハーマンミラー社ならこの販売価格で可能なのかですね。
それは、ハーマンミラー社は今やグローバルに向けて家具を販売する大企業です。
世界中で同社の製品が利用されています。
アーロンチェアは主力ですし、今回のアーロンチェアリマスタードも力の入れようが違います。
世界に向けて相当販売する予定なので、かなりの台数を生産してこれからもその計画が続きます。
世界3つの工場でトヨタ生産方式を採用して高品質なクオリティで製造をしています。
なにせクラシックアーロンチェアは世界で750万台以上の販売実績を持つ最も売れているワークチェアの一つです。
それほどまでの台数を見込み、生産量もすごいのでカーボンファイバーもコストを台数で割ることが出来るからです。
ワークチェアの販売に置いて世界トップレベルだからこそできる業(わざ)ですね。
高機能で長く使え、身体にとって健康的なワークチェアを本来の価格より安価に提供するということで、社会の役に立つという企業の社会的責任を果たしているわけです。
そもそも保証12年間にしなければカーボンファイバーにしなくても良いんでしょうけどね。
保証3年でそこそこのクオリティのワークチェアを販売するという選択肢もある訳です。
何だったらワークチェアなんかはすぐに壊れて買いなおしてもらったほうが良いですし。そっちの方が儲かります。
12年保証ってちょっとやりすぎなぐらいです。
販売している私が実際そう思います。すごすぎます。
しかし、妥協しないクオリティを世に送ることを優先しているのです。
”問題解決をするデザイン”
これはハーマンミラー社の理念の一つです。
言葉通りですね。
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