いま引っ越し難民が問題になっています。
例年3月、4月は引っ越しが集中する時期のですが、今年は引っ越し依頼が出来ない人たちが続出しているそうです。
またはずいぶん先の日程しかスケジュール出来なかったり、高額な見積もりを出されるケースも。
実は私もこの弊害により、家具のツーマン配送を行う業者に初めて依頼を断られました。
希望をしていた納品日から3週間後じゃないと依頼を受けられないと・・・
こんなことってあるの?というぐらいビックリです。初めての経験です。
私が依頼するのは引っ越しではないので大丈夫だと踏んだのですが、先方の説明によるとその引っ越しに人員が割り当てられており、家具のツーマン配送をする人員が足りていないとのことでした。
そのぐらい物流関係の仕事はいっぱいいっぱいの状況のようです。
こうなっている原因はいくつかあります。
一つは人手不足。
引っ越しの仕事は大変な割に給料がそこまで高くありません。
同じ物流でも引っ越しではない宅配業界の給料が良くなり、そちらに転職が増えたそうです。
もう一つは労働環境の改善。
一昔前に比べると労働者の勤務期間や環境の健全化が行われ、それにより一日で引っ越しできる件数が減りました。
昔は根性論で長時間休みなく労働していましたが出来なくなりました。
最後の一つは廃業した業者の増加。
インターネットの発達により価格比較サイトの台頭や、合い見積もりといった値段重視の情報が手に入りやすくなり、値段だけを比較して業者の選択がされるようになるケースが増加しました。
無理をして利益の薄い仕事をする会社が増えることで廃業することになる業者が相次ぎました。
これらの事情により引っ越しを希望するニーズに対して業者側のキャパオーバーが起きてしまったわけです。
安売りの果てにあるものは、誰も得しない未来ですね。
健全な市場が形成されていたら、いまのような難民も出ず、それなりの適正な価格で引っ越し依頼が出来たことでしょう。
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