機能と装飾のポリフォニー
2022.06.07-2022.09.04
交歓するモダン
愛知県・豊田市の豊田市美術館にて「機能と装飾のポリフォニー」が開催しています。
実際に行ってきましたのでその時の模様をお伝えします。
機能と装飾のポリフォニー開催概要
ウィーン工房は、フランスのファッションデザイナー、ポール・ポワレと刺激し合い、一方で、ロベール・マレ=ステヴァンなど同国のモダニストにも影響を与えました。
その生活全般への眼差しはまた、日本の森谷延雄や斎藤佳三にも共有されるものです。
同時性絵画で知られるソニア・ドローネーはファッションの仕事に専心し、ルネ・エルブストらモダニストは都市を彩るショーウィンドウデザインに大きな関心を払いました。
そして、バウハウスでは女性作家が織物に新たな光を当て、また同校を離れた作家たちが、ブルク・ギービッヒェンシュタイン美術工芸学校を舞台に応用芸術教育に取り組むことになります。
1914年に勃発した人類史上初の世界大戦が象徴するように、この時代の最大の出来事は世界が一気に同期したということでした。その急速に変化する社会のなかで、作家たちがときに交わり、共鳴しながら探求したいくつものモダンの形を紹介します。
開館時間 10:00-17:30(入場は17:00まで)
休館日=月曜
7月18日、8月15日は開館
展示替え
会期中一部展示替えをします。
前期:7月24日[日]まで 後期:7月26日[火]から主催
豊田市美術館共催
中日新聞社特別協力
東京国立近代美術館、東京藝術大学、ミサワホーム株式会社協力
日本航空、ヤマト運輸株式会社助成
一般財団法人地域創造豊田市美術館HP https://www.museum.toyota.aichi.jp/exhibition/mm_2022/
豊田市美術館自体に初めて行きました。
交通機関を使うと行きづらいので、基本は車で行くのが良さそうです。(美術館の駐車場は無料)
写真撮影ですが、作品単体をアップで撮ることはNGです。でも少し離れた場所から撮影するのはOKで、SNSやウェブ媒体に使うのも各々の判断に任せるそうです。ただし著作権は放棄されていないためそこは自己責任です。詳しくは美術館にお尋ねください。
会場では貴重な作品がたくさん展示されています。
私は家具が好きなので基本的に家具関係のモノ中心の報告となることをご容赦ください。
1900年代初頭から椅子やファッションが展示されているのは興味深いです。
フランスやドイツが中心と思いがちですが、日本の作品も多数展示されていました。
上写真の家具は日本人が手掛けた家具です。
1920年頃のものですが、この時代にこんなデザインを日本人が作っていたことに驚きます。
有名なマルセル・ブロイヤーやミース・ファン・デル・ローエの貴重な初期ヴィンテージも展示されているので、家具好きにも楽しめる展示構成となっています。
年代ごとに家具の進化が見えるのは楽しいです。
やっぱりバウハウス以降に急激にデザインの進化があったことがよくわかります。
ル・コルビジェはシャルロット・ぺリアンとピエール・ジャンヌレの連名になっているのも昔と表記が変わりました。前はコルビジェだけでしたからね。
あまり知名度はありませんがルネ・エルブストやジャン・ブルクハルター、エーリッヒ・デュークマンの椅子が展示されています。
ここら辺のデザイナーも急に人気度が出るときがくるかもしれませんね。
ピエール・ジャンヌレなんてまさか日本でここまで有名になる高額になるとは思いませんでしたからね・・・
単純に展示内容自体に興味があり来場するのが良いですが、家具好きとしても楽しめる展示だったので興味のある人は行ってみてください。
規模自体はそこまで大規模(充分な広さでしたけど)ではないので、常設展も含めて楽しむ感じで行くと良いですよ。一億一千万円で豊田市が落札した奈良美智の作品があります。
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