人によっては作業用のワークチェアの上でそのまま寝たいという要望があるようですね。
長時間の座り作業をしていると疲れ※てくるため、仮眠がてら仰向けでリラックスできるようなデザインのワークチェアが欲しいというものです。
そうすれば身体が回復するからということですが、ワークチェアの上で寝るのは身体を痛めるのでお勧めしません。
※疲れと感じる身体の痛みやコリなど
寝ることができるワークチェアについて
椅子に座り続けて身体を痛めたり辛くなっても、その椅子の上でそのまま寝ても身体は治りません。
ワークチェアにヘッドレストがついていようがオットマンがついていようが、その椅子の上でそのまま寝ても身体が動きませんから血流も筋肉も動かないからです。
寝ると目や脳は休まれるのでリフレッシュを感じるのですが、依然として身体の問題は解決されていません。
通常の就寝時でも人は寝返りを打ち身体をほぐす必要があります。
人は同じ姿勢で固定されると筋肉、骨などが圧迫され続けるため身体に良くないからです。
仰向けで何時間も寝ると内臓が下がり背骨を圧迫するそうです。
それがワークチェアの上で寝るのでは全く身体が動きません。
その椅子が腰椎(ランバー)をサポートするようなデザインだと、仰向けになることでさらに腰椎を押され反り腰がよりきつくなる可能性もあります。
>>反り腰(そりごし)の人の為のワークチェア選びとは 【筋トレの仕方にも注意】
長時間座り続けた際に身体が疲れたとか辛いと感じる時に必要なのは「その椅子の上でそのまま寝る」ことではありません。身体を動かすことです。
人間は身体を動かすことで健康維持をする生物ですので、長時間座ることは筋肉も血流も動かず、また身体の各部を圧迫することで不調が出ます。それを疲れと感じることがあります。
血流も筋肉も動く「運動」こそが身体の不調を改善させる方法です。
でもわかりますよ、座り続けて辛い中で身体を動かすのは億劫です。
でも試しに走ってみてください。
走り始めは結構辛いのですが、20分以上走っていると逆に身体が快調になってきます。
無理しない程度にお試しください。
仕事中に走るのまでは難しいので、とりあえずストレッチやウォーキングでも充分です。
歩けないならストレッチをしっかりしてください。
『ただ自分は椅子の上で寝たいだけなんだ!』という方には別に押し付けはしませんが、椅子の上で寝ることが身体のためになると思っている人はご注意ください。
逆に、動き続けている人が仮眠用の寝椅子に移動をして寝るのは構いませんし、あくまでも今回の話は作業用の椅子のまま寝ることについてです。
作業用の椅子と仮眠用の椅子を分けているのも良いですね。
参考程度にどうぞ。
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