case study shop(ケーススタディショップ)オリジナル商品としてウッドバードが人気でした。
現在は製造されていません。
このウッドバードは何がモチーフになっていて、現在はどうして販売されていないのか説明します。
ウッドバードはデンマークのオブジェが元ネタ
ウッドバードにサイズが2種類あり上写真の鳥はサイズが大きいのでビックバードと呼んでいました。親子設定です。
このウッドバードがどうして作られたのかは私が関わっていないので知りません。
20年ぐらい前に商品として発売されたでしょうか。
ですがデザインの元ネタは知っていまして、それがハンス・ボーリング(Hans Bolling)が1959年にデザインをしたダック&ダックリングです。
case study shopがオリジナル商品として発売した際にはハンスのダックはヴィンテージ市場にだけ存在する知る人ぞ知るデザインでした。
現存しないのでcase study shopは商品として売り出したわけです。
なぜダックをモチーフにしたのかまでは先述の通り私は知りません。
case study shopのウッドバードは国内のある工場で製造をしており、値段も手ごろ(当時¥3,800)で非常に人気が高かったです。
チーク素材だけでなく他素材や黒塗装、他ブランドとのコラボレーションも出るなども作られました。
私も独立前のcase study shop在籍時にはよく販売していました。お店に置いておくとよく売れていました。
それが2010-11年ごろに製造上の都合でウッドバードは発売がストップします。年は記憶が定かじゃありませんのでだいたいです・・・
製造がストップしたのにも会社の都合も絡んでいる状態でした・・・
そんな折、デンマークのアーキテクトメイド(ARCHITECTMADE)社が2008年に創業しハンス・ボーリングのダック&ダックリングを正式に復刻しました。(上写真)
アーキテクトメイドが日本に入ってきたのはだいたい2010-11年頃です。その頃によく私に営業の連絡が入っていたのでよく覚えています。デンマークから直接電話があったんです。
今までヴィンテージ市場にしか存在しなかったのでウッドバードはオリジナルとして通用していた?ため、ちょうど製造上の都合で製造が滞っていたこともありこのタイミングでcase study shopのウッドバードの製造販売は終了する判断をしたわけです。
正規復刻品があるのに製造を再開するとコピーのような存在になってしまうからです。
そうしてウッドバードは終了しました。
以前まではこのウッドバードを欲しいとよく言われていたのですが、もういまは存在を知っている人もほとんどいないでしょうから言われることはありません。
もし今もあったらよく売れていたでしょうね。
むしろこの更新を見て欲しいと思う人がいるかもしれません。でも無理ですよ。
ちなみにこの「カラーひよこ」みたいなウッドバードは2011年に私が遊びで塗装をしたものです。開業当初のことでした。
量産はせずにその時だけ作って置いておいたら欲しいというお客さんが現れたので販売をしました。
その方は結局全色買ってくれたんですよね。
・・・その方は・・・亡くなってしまったんです・・・
思いだしてしまいますね・・・
一昨年その方の好きだった家具をご遺族から購入していただき私が納品をしに行きました。
その家具の上に遺影を置きお悔やみを申し上げた思い出があります。
まだ若い人だったので突然のことです。
あのカラーバードもそのままお部屋に置いてあり、その光景に私もなんだか心がぽっかり穴が空いたような状態になりました・・・
開業当初からお店に通ってくれたお客さんだったのでなおさら辛いです。
そんなウッドバードの思い出話でした。
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