これはエーロ・サーリネンの名作椅子「71アームチェア」「72サイドチェア」を英国を代表するウール生地「ハリスツイード」にて張り替えた「ハリスツイード71アームチェア」&「ハリスツイード72サイドチェア」です。
これは過去にcase study shopが手掛けたものですが、今見ても格好良いので欲しいですね。
上品な仕上がりとサーリネンの名作椅子
サーリネンの椅子をハリスツイードで張り替えるに至った経緯は簡単で、以前イームズシェルチェアをハリスツイードに張り替えた「ハリスツイードシェルチェア」を製作して販売していましたので、それをそのままサーリネンの椅子に落とし込んだものです。
71&72チェアは元が頑丈なので、座面のウレタンだけ充填をすれば張り替えるだけで完成しました。
張り替えるだけと簡単に書きましたが、まずこの生地を手に入れて張り込むだけの技術力がないと出来上がりません。それが難しいですね。
シェルチェアの時はわざとタグを見える部分に貼りましたが、71&72チェアは隠すように背面にしました。
これは良いアイデアでしたね。
座り心地も良いし見た目も高級感もありながらも優しさも感じます。
Knoll社の椅子ですから元の良さを損なってはいけません。
この時に使用した71&72チェアは全部日本製のものでした。
ちょうどその時に国産のものがたくさんあったのでそれを使ったのと、値段の兼ね合いと座面高のメリットがありました。
Knoll社の中古やヴィンテージ品は日本製か米国製かでとても価値が変わるのでご注意ください。
ちなみにこの椅子は私のアイデアではありません。
前職の社長のアイデアです。
イームズからサーリネンですから自然な流れで生まれたといえばそうですけどね。
その後はハリスツイードを使った椅子の張替えはリリースしていません。
その時だけやるというのが良いですね。
販売している時は好評で売り上げも好調でした。
本当はウームチェアでやれたら良かったんですけど・・・ストックが無かったので出来ませんでした。
今だったら予算的を割いてでもやっていますね。
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