以前このサイトでは椅子の上で胡坐(あぐら)をかくのが良いのか悪いかを書きました。
椅子の上で胡坐をかくのはあんま良くないっすよという内容です。
そしたら椅子の上で「正座」をしながらデスクワークをする人もいるんですか。
椅子の上で「体育座り」しながら作業する人もいるそうで。
どちらも長時間すると足にも腰にも悪いですよ。
椅子の上で正座をすることは良いのか悪いのか
腰に関してですが、正座は正しい姿勢を取れば背骨は逆S字を保つことが出来ます。長時間は難しいですが続けられなくはないです。
問題は膝です。
膝を曲げっぱなしにすると関節に負担がかかりますので、長時間続けると軟骨や半月板に影響が出る場合があります。足もしびれます。
正しい正座をすれば足が痺れないというのもわかるのですが、体重が前にかかるので椅子が転倒するリスクがあります。
正座のまま椅子が転倒したらやばいですよ。膝から地面に落ちたら終わりです。
また、膝裏の血管が曲がりっぱなしになることで血の流れが悪くなります。長期間続けると血行不良になることがあります。
血栓リスクが高まりますよ。
正座自体が悪いというより、椅子の上で正座をするのが良くないです。
健康よりも落ちる可能性の方が怖いですね。
椅子の上で体育座りをするのは良いのか悪いのか
体育座りは背中が丸くなり猫背になることで背骨に負担がかかります。
椎間板も前に潰れますので背骨の変形やヘルニアリスクがあります。
膝も曲がりっぱなしなのでこちらも関節に負担がかかり血行不良にもなりえます。
さらに体育座りは内蔵を圧迫するという問題があります。
各臓器を圧迫することで様々な影響があります。
胃腸を圧迫することで消火不良が起きることがありますし、肺も圧迫されることで大きく膨らまず呼吸が浅くなります。
呼吸が浅いとストレスがたまり自律神経が乱れ眠くもなりやすいです。
深い呼吸ができないと脳に充分な酸素がいかないため、集中力が切れやすくリフレッシュがされません。
そして「正座」も「体育座り」も共通して言えることは椅子の座面が痛むということです。
椅子の座面は踵や膝が載るようには設計されていませんので、座面への負担が大きく消耗が早くなり破損の原因となります。
これは通常の使用範囲外ですので保証対象外になる場合がほとんどでしょうね。
椅子の上でデスクワークをする際に「正座」をするのも「体育座り」をするのも身体への負担が心配ですから注意してください。
ただでも正座や体育座り自体が悪いとは言いません。
結局は日々どれだけ身体を動かしているか、運動をしているかですから、運動を充分にしている人は正座でも体育座りでも胡坐でも何でも大丈夫ではあります。
けど椅子の上ではやっぱりダメです、椅子自体が壊れちゃいますからね。
椅子に座りながらでも身体を固めずに大きく背伸びをして深呼吸をするのが最適です。
だから椅子はなるべくストレッチが出来るようなデザインが良いですよ。
足も伸ばせるようにするとなお良しです。
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