私は同地域で交流を持つことをほとんどしていないのですが、最近、珍しく同業界で仲良く?というか、私を慕ってくれる人がいました。
その人は私よりずいぶん若い人でしたが、他業界から未経験のこの業界へやる気をもって乗り込んできて、しかもかなり遠い場所からそのためにこの名古屋に地に来たという気概もある人でした。
ですが、短期間で心が折れ夢を諦めて地元に帰っていくこととなりました。
私も見送るのが寂しかったです。
原因はその会社の先輩でした。
私はその先輩とやらがどんな人かは知りませんが、すごく小さな会社の唯一の先輩みたいな存在だったらしく、「俺できる」アピールが強い人だということは話を聞く限りわかっています。
もともとどうもその先輩の気性と合わなかったらしいのですが、顕著だったのが『向いてないから辞めろ』的なことを言われたことみたいです。
最終的には『田舎に帰って農業やってたほうがいい』とも言われたそうで・・・その言い方も侮蔑的で私はイヤです。
農業は素晴らしいものですよ、私の実家は農業もやっていますけど、それはそれは大変なことですから。
そうこうしたことが積もりに積もって辞めていくことになりました。
衝動的に会社から飛び出してしまったんですよ・・・
夢をもって乗り込んできたし若いので未来を感じて私も手助けをして仕事のことについて話したり、いろいろサポートをしてきたのですが、それもその先輩とやらに全部ダメにされてしまいました。無常。
しかし、その先輩の言う『向いていないから辞めろ』というのは私的に無しです。
”向いてないから辞めろ”なんて傲慢で横暴です。
未経験の若い人なんですから、うまくできないのも不器用なのも要領が悪いのも苦労するのも当たり前です。
成長すれば変わるわけなんですから、今できないことを強く当たってもしょうがないです。
そんなこれからの若い人に対して「向いている/向いてない」なんて断言はできません。
だいたい、その先輩とやらも人のことを向いているかどうか判断できるようなすごい人物なのかって話ですよ。辞めていったその新人より3-4年先輩ぐらいの人らしいですからね。
その先輩とやらが自分の強さを見せびらかせて気持ち良くなりたいだけのことです。その狭い狭い中で。
『向いてないから辞めろ』なんてことが正しいのなら、私も今の仕事を辞めないといけません。
私は本当に向いていないです、もう何もかもに。
向いてないしうまくできないので、試行錯誤して工夫して頑張って続けています。
向いてないけど、目標に向かって目的を達成できるように、なんとかお客さんの為に出来ることを考えて、どうしてらもっと家具やインテリアを使ってもらえるか、もっと良くなるかを毎日毎日やっています。
いつか『自分は向いている!』と言えると良いです。
しかしその先輩の言い分に当てはめると私も辞めないといけません。
私がその先輩とやらに面と向かうことがあれば『向いてないから辞めろ』と言われますね。
極端な話ですが、「この世に向いていない」と追い込まれている人がいたら、その人に『生きるのを辞めろ』と言っているのと同じです。
生きるのが辛いと悩んでいる人に対して『じゃあ死ね』というのと同じようなものです。
それですべてが解決するならOKですが、そんなことないですからね。
まず生きるありきで、どう生きるかが大切です。
で、地元に帰っていったその人の人生はどうなるかって話ですよ。
全部捨てて未経験の業界に出て来たのに、その先輩が追い詰めて追い返したって、その先輩は人生に何の責任もとってくれませんし、サポートもしてくれませんよ。
辞めさせた以上はその後の就職の斡旋や、今後のサポートや金銭の支払いでもあるのかと思いきや、別に何にもないですからね。
いじめで不登校になった人の方が人生うまくいかなくなるのと一緒ですよ。いじめたほうは人生を楽しめるのに。
誰だって最初は料理ができませんし、スポーツもできませんし、知識もないです。
何でも素人です。
それを続けることでチャンピオンになる人もいるわけですから、向いている向いてないなんて人に対して言いきるのは難しいことです。
まだ経営者が言うなら分かりますけどね。
社員に対して『お前はこの仕事に向いていないからこっちの部署の方が良いのではないか?』とか、責任を持った人がその後のサポートまで含めて言うならです。
他社への紹介から辞めた後の責任を負う立場の人なら理解はできる話です。
年末なのでちょっと感情的な文章を書いてしました・・・
これが今年最も印象に残っている出来事の一つです。
まぁコロナウイルスによるこの時勢により人々の感情がおかしくなっているかもしれないのかもしれませんね。
その先輩とやらももしかしたら今のような状況じゃなかったらそういったことを言わなかったのかもしれません。
人は心が弱ったり不安があると、人に当たるようになってしまうものです。
向いていないと思ったとしてもすぐに辞めず、どう自分に合わせて続けていくかを考えるようにした方が良いです。
悩んだり困ったらまずは実績もあり信用できる人に相談ですね。
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