– Sunburst Clock–
デザイナー:George Nelson (ジョージ・ネルソン)
ボールクロックと並ぶ知名度を誇るネルソンクロックの一つです。
ミッドセンチュリー期の名作時計の一つであり、この時期の象徴のようなデザインです。
Sunburst Clockという名称以外にも”Spoke”や”Spike”も名称として使われていました。
ミッドセンチュリークロックといえばこれ
ジョージ・ネルソン(ジョージネルソンアソシエイツ)が1952年にデザインをして当時米国ミシガン州のハワードミラー社にて発売されたこの時計は、アメリカンミッドセンチュリーモダンにおいて最も有名な時計の一つです。
おそらく誰もがどこかで目にしたことがあるであろうデザインは、存在感も大きく壁面を彩る時計として長いあいだ人気度が高いです。
評価も高い時計ではあるのですが、この放射状にパーツが伸びる構造を持つ時計自体が新しかったからではありません。
サンバーストというような名前の時計ももっと古くから存在しますし、私が知っている中では1930年代のアメリカでもこの時計によく似たデザインの壁掛け時計があるのを知っています。
このネルソンサンバーストクロック、ひいてはネルソンクロックシリーズに共通して言える評価された部分として”カラー”があります。
サンバーストクロックはポップである種のキッチュさも感じる配色がされており、サンバーストデザインにこのカラーリングは画期的なものでした。
古典的なデザインをカラーリングによって生まれ変われせ、パーツごとのバランスも非常にまとまった構成にしています。
そこが評価されたのでしょう。
サンバーストクロックはデザイナーの表記が特にないため、これに関してはジョージ・ネルソン自身がデザインした可能性があります。
ボールクロックはネルソンアソシエイツのアーヴィン・ハーパーです。
(正規復刻品はオリジナルにはない仕様も作られています)
オリジナルヴィンテージはサイズの大・小が存在し、電池式ではなく電源ケーブルでムーブメントを動かしていました。
短い間しか流通しなかったために今ではレアかつ人気度が高いのでそれなりに高額で取引されています。
1999年にヴィトラデザインミュージアムが正規復刻をし、現在に至るまで正規品の製造はヴィトラ社が行っています。
ネルソンクロックといえばこのサンバーストかボールでしょうかね。
どちらもインテリアコーディネートのワンポイントとして好まれています。
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