「手編み」ならぬ「手彫り」で実現されたニット柄の磁器の時計

「手編み」ならぬ「手彫り」で実現されたニット柄の磁器の時計。

株式会社タカタレムノスから幅広い分野でクリエイティブワークをこなすデザイン事務所セメントプロデュースデザインによる掛け時計「Trace Face #clock（トレースフェイスクロック）」を2017年11月20日より発売が開始されます。

磁器では表現しきれないとされていた異素材の質感を、手彫りの原型を用いることでセラミックボディ上に緻密な凹凸を施し、ニットの編み目を細部にいたるまで再現。ニットの素材感がより伝わるよう、しっとりと心地よい質感に仕上げています。磁器とは思えないほどのあたたかみを感じ、つい手で包みたくなるような時計です。

Craftsmanship -研ぎ澄まされた手の技-

陶磁器生産において、1300年以上の歴史を持つ愛知県瀬戸市で三代続く原型職人が
江戸時代より受け継がれてきた緻密な手彫りの技術を最大限までに注ぎ込み作り上げ
ました。通常、陶磁器の装飾は「染付・上絵」といい、プレーンな陶磁器に模様を描
く技法を用います。このニット柄は描くのではなく、型となる陶磁器自体に模様を彫
り込み実現しています。全行程が人の手で作られており、模様を掘り起こす為の彫刻
刀までも、掘り起こす穴の大きさに合わせて

手作りするこだわりです。熟練の職人で
も、ニットの細かい凹凸を手彫りで表現するにはとても長い時間を要し、約４週間か
けて原型を完成させます。想いを込めて刻み込まれてきた編み目。妥協のない仕上が
りの逸品は、いつまでも変わらないあたたかな時を刻みます

原型製作：エム・エム・ヨシハシ