このアカプルコチェアがメトロクスからリリースされたのが2011年でした。私が開業する直前でしたね。
で、最初見た時に『え、メトロクスっぽくない・・・これはいったい・・・』と思いました。
それからもずっと。
いや待って!待ってください、まだ読み進めてください!ここで終わると私がただ非難だけするため書いただけみたいになっちゃいますから。
このアカプルコチェアについては、同社の代表から直接話を聞いたときにすごく”なるほど”と感心したんですよ。
この製品はその良さだけじゃなく”きっかけ”になる存在なんですよね。
例えばラウンジチェアを使うかどうかと聞かれたら、大抵の人は”そもそも家にない”と答えるのではないでしょうか。
ラウンジチェアというカテゴリー自体が一般的じゃないからですからね。
趣味要素が強いもの。かつ、場所をとる。
私的にラウンジチェアっていうとイームズラウンジチェアなんですけど、ちょっと極端じゃないですか?
でもラウンジチェアはこんなイメージで”デカくて値も張るもの” ”それでいてデザイナーが付いているもの”みたいな。
ラウンジチェア使うか使わないかの1か0かみたいな感じです。
その点アカプルコチェアは価格がすごく控えめです。
これほど低価格ならラウンジチェアに馴染みが無い人でも『買ってもいいかな』と思わせます。
その要素の一つにボーダレスなデザインでサイズも小ぶりで丈夫ということもありますよ。
そうしてカジュアルにラウンジチェアを選択する人が増えていくと、そのうち空間を構成するのにラウンジチェアが必要だなという考えが一般的になるかもしれません。
そうすると、ラウンジチェアを選択する人たちが増えるわけですから、ますますラウンジチェア需要が増え、それがひいては世間の家具インテリアレベルを引き上げることになります。
そうしたら皆さんの生活が豊かになり家具がもっと売れるようになりますね。
もっと大きなラウンジチェアが欲しくなるかもしれませんし。
例えるのなら・・・
車やバイクの乗り換えみたいな?
最初カジュアルな車体に乗っていて、そのうちもっと排気量のある車種が欲しくなって乗り換えたりするみたいな。
でもそもそも車やバイクに乗ってもらわないとその先が無いですからね。
土壌作りが今後を考えるうえで必要です。
長くなったのですが、そういったことで私は感心したわけです。
家具って色々役割があって、何が良いのか、どんな価値があるのかって考えてみると素敵ですよ。
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