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元は単色だったヘリット・トーマス・リートフェルトの「レッド&ブルーチェア」

レッド&ブルーチェア

– Red and Blue–

デザイナー:Gerrit Thomas Rietveld  (ヘリット・トーマス・リートフェルト)

 

オランダの建築家ヘリット・トーマス・リートフェルトにより1918年にデザインされたこの椅子は配色がそのまま名前になった珍しい椅子です。

しかし、当初からこの配色ではありませんでした。初期はどんなカラーだったのでしょうか。

 

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カラーリングも画期的な椅子

初期リートフェルトチェア

これらはすべて1918年(1916年から開発開始)にリートフェルトが製作したレッド&ブルーチェアの初期作品ともいうべき椅子たちです。ご覧のように原色を多用していません。よく見るとそれぞれ細部でデザインも違いますね。

もともとこの椅子は”アームチェアを抽象的な構成で再現する”ということを目的としたデザインとして生まれました。

リートフェルトは以前から線と面を多用した家具作りを行っており、有名な椅子としてカンティレバー構造の「ジグザグチェア」があります。

角材を直角に接合する手法は当時としては新しく、見た目にもまるで抽象画のような椅子となっています。

 

そして1923年に最も有名なこの配色を施しました。赤青黄黒と原色を使い大胆な色遣いをしています。

まるで抽象画家ピエト・モンドリアンの作品である「コンポジション」を思わせるようでもあります。

このカラーリングを施したのはリートフェルト自身が参加した芸術運動「デ・ステイル」の影響があります。

デ・ステイルの表現形式は三原色や直線で構成することにもあり、その理念をそのまま物体化したデザイン構成へと椅子を変えました。

デ・ステイルにはモンドリアンも参加していました。

 

モンドリアンがミッドセンチュリー?
モンドリアンといえばミッドセンチュリーという謎のカテゴライズをされるのはどうしてでしょうか。 その理由と、そもそもモンドリアンとは何かを書きます。

 

カラーリングばかりが注目されがちですが、角材でバランスよく角度作られた構成は安定感もあり、座る人の形にも添ってリラックスした姿勢へと導いてくれます。

もちろん椅子ではあるのですが、見た目を楽しむインテリアオブジェやアート的なものとして飾っても良いものです。

20世紀初期を代表する名作椅子の一つです。

 

現在はカッシーナ社が正規品の製造をしています。

日本でもカッシーナジャパン社が販売をしています。

 

ちなみにこのカードは私が持っているリートフェルトのカルタみたいなものです。そんなものがあったんだという感じでしょうけどね。

 

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