– TALIESIN 2 –
デザイナー: Frank Lloyd Wright (フランク・ロイド・ライト)
タリアセン2(TALIESIN 2)は世界三大巨匠のひとりと数えられるアメリカの建築家フランク・ロイド・ライトが1933年に手掛けた照明を元にデザインされたフロアランプです。
特徴的なフォルムは照明としての構成を良く考えられたデザインです。
※以下本記事の”ライト”は”フランク・ロイド・ライト”のことを意味します。ややこしい。
間接照明として一流の装い
タリアセン2は1933年にヒルサイド・ホーム・スクールの体育館を劇場に改修した際に手掛けた照明がもとになっています。
その照明は天井から吊り下げるタイプの物で、ガラスを使わず木製の箱と合板の板で構成されたもので柔らかな関節光を生み出していました。
(劇場のために作られたペンダントライト)
この照明に感銘をしたライトは、1952年に劇場が焼失し再建する際に同じコンセプトのフロアランプを開発しました。
そうして出来上がったのがタリアセン2の元となるフロアランプで、ライトのタリアセン(自邸)の仕事場でも使われていました。
合板のみで形作られた柱のような本体には、各所の遮光版が配置されることで光を反射して心地良い光を放ちます。
各部にはライトお気に入りのチェロキーレッドが塗装されています。
フランク・ロイド・ライト亡き後はライトの優れたデザインを保護するために1985年にフランク・ロイド・ライト財団が設立されました。
家具やテキスタイルやオブジェなど高品質な製品づくりをしています。
日本の株式会社YAMAGIWAは1992年にフランク・ロイド・ライト財団より正式に照明復刻のライセンスを取得し、1994年にタリアセンといった照明の正規復刻品を製造販売し続けています。
つまり世界で唯一ライトの照明の正規復刻製造をYAMAGIWAが行っています。
財団全面協力の元、現存する図面や現地調査や試作検査を経て復刻をしています。
正規品の証として製品にはすべてフランクロイドライトのサインが入ったプレートが付いています。
テーブルタイプのタリアセン3はタリアセン2をもとにテーブルランプにしたもので、YAMAGIWAが財団の承認を経て作り上げたものです。
過去のオリジナルデザインのみだけでなく、カラーのバリエーションやサイズ展開を増やすことで現代の住空間に向けて様々な提案をしています。
ライトはマヤ文明や日本の建築に影響を受けていると言われていますが、本人はそれを否定しています。
性格的にそういったことを認められない人物だと著者は忘れてしましましたがライトの本に書いてありました。
タリアセンを見るとその影響は確かに感じますね。
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【フランク・ロイド・ライト (1867 ~ 1959)】
20世紀を代表する建築家の一人で、ル・コルビジェ、ミース・ファン・デル・ローエらとともに3大巨匠と称されています。(ウォルター・グロピウスを入れて4大巨匠とも)
生涯で1100以上の設計を手掛け、400件以上が実現しました。
日本では旧帝国ホテルを手掛けた建築家として有名です。
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