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パン屋で遭遇したクレームの話

パン屋

今日の午前にパン屋さんに行きました。

目当ての塩パンを買うためにいそいそと店内に入りトレイとトングをとると、レジカウンター付近で40歳代ぐらいの中肉中背の私服の男性が店員に「責任者を出せ」と怒鳴りわめいていました。

 

私は『せっかく楽しくパンを選びたいのに変な人がいるなぁ』と思い、聞きたくもない彼らの会話が耳に入ってきました。

 

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何を怒っているのか

 

(聞きたくないですけど大声なので強制的に)聞くと、その男性はこのパン屋で以前食パンを購入したらしく、袋ごと該当の食パンを持ってきていました。

どうも食パンのカット枚数がオーダーと違ったらしくそれでご立腹のようです。(食パン一斤のカット枚数です)

それでその男性は責任者に「謝罪で済む問題ではないなぁ」とすごんでいました。

 

『は?カット枚数が違っただけで・・・?』と心の中で困惑する私を置き去りにし、その男性はさらに続けます。

 

「俺はパンが嫌いなんや。やけどここのパンだけはなんとか食べられるから買っとるんや。」

「この店がオープンしたころからパンを買い続けとるけど、これやったらもうこの店で買いたくないんや。ここでパンが買えんくなったら俺が困るんや。だからなんとかせえや!」

 

・・・

 

 

『パンが嫌いなら無理して買わなくても良いのでは・・・?』

 

その場にいる私含め全員が同じことを思ったはずです。

 

 

まあ家族の要望でとか理由はあるかもしれませんけどね。

 

責任者の方は謝罪を続けていましたが、男性は「謝って済む問題ではない」とゆずりませんでした。

食パンのカット枚数が違うぐらいで謝って済む問題ではないなんて、その男性は些細なミスすら許されない相当な修羅の道を生きているんでしょうね。

おそらく自分の仕事は何一つミスをせず、もし万が一でもミスをしようものなら小さなミスでも賠償をして、大きなミスなら切腹でもするのでしょう。※仕事をしているのかは知りません。

彼が無事に生きてこの場にいるということは大きなミスをしたことがないということですね。優秀。

 

せっかくのパン屋さんでの買い物が非常に嫌な時間になってしまいました。

 

あとどうなったかは知りません。パンだけ買ってすぐに帰りましたから。

 

しかし心にゆとりがない人がいるものですよね。

食パンですからもうなんだっていいじゃないですか。数百円ぐらいのものですよ。そのクレーム時間の方がもったいないです。

 

自分もミスをするから他人のミスも寛容な気持ちで受ける。

この社会を円滑にする大切な考えです。

 

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