コロナ禍でも好調、2020年度の家具・インテリア販売市場は過去最高更新へ―巣ごもり需要や在宅勤務拡大が追い風
[TDB]
ニトリ・IKEAなど低価格主力の大手は好調も、高級家具店や「町の家具店」など中小では苦戦と二極化鮮明
<ポイント>
2020年度の国内の家具・インテリア販売市場(事業者売上高ベース)は約1兆5000億円となり、過去最高を更新
ニトリ、IKEAなど家具販売大手は増収確保 コロナ禍で低価格家具ニーズ増え、ネット販売も好調
低価格家具とニッチな高級家具の「二極化」進む 大手の出店、低価格競争と小規模店に不利な要素も
コロナ過において伸びている業界の一つが家具業界ですね。
しかし記事内にもあるように家具・インテリアを販売している会社・店がみんな良い状況になっているわけではありません。
コロナウイルス感染拡大の前、この家具業界もちょうどオンラインとリアルで二極化してきたタイミングでした。
「もっとリアルを大切にして投資をして実店舗を重視していこう!」としたタイミングで梯子を外された形となったことで、実店舗で頑張っていこうとするところほど苦しい状況になりました。
そうしたところはネットショップよりもリソースを実店舗に割いていたのでなおさらです。
かたや元からネットショップしかやっていなかったところは被害が少ないどころか、むしろ売り上げは急激に伸びました。
そもそも店舗も持たず画像だけで都合よくやっていたネットショップ中心のところほど儲かる結果となったのは皮肉な結果です。
実店舗に投資をして頑張っていこうとしていた会社にしてみるとそりゃ心象的には良くないでしょうね。
大変な方ほどうまくいかない結果になったわけですから。
私はもともと実店舗中心でやっていて、ちょうどオンラインも併用し始めたところだったのでタイミング的に良かったです。
どちらかだけでもやってこれていないでしょうから。
コロナ禍で家具・インテリア市場が好調といっても「ネットショップ中心」か「テレワーク向け」あるいは「低価格家具」が伸びた感じですね。
どれにも当てはまらないところや実店舗中心でやっているところは辛い状況となりました。
実際、閉店しています。
だから家具業界だからと一概に良い状況だと決めないほうが無難です。
『巣ごもり需要で儲かっているでしょ~』なんて言った店がヤバイ状況かもしれませんから。
低価格家具が伸びているのは価格というよりも「手軽に買えてすぐに持って帰れる」というのが良かったのだと私は考えています。
巣ごもり需要で自宅のインテリアに手を加えるのに、コロナ過で求められるのは「スピード」でもありました。
家具を注文して何ヶ月も待っても「届くころには在宅が終わっているかもしれない」と考えるとすぐに手に入る方が好まれたわけです。(結果的には数ヶ月で終わらないし2021年6月現在もコロナ問題は続いています)
〇ケアや〇トリはその場で持って帰ることが出来るモノが中心だったからハマったのでしょうね。
巣ごもり需要のために、ちょっとした変化ぐらいを求めるのにも雑貨から選ぶことが出来るので需要は高かったです。いくら巣ごもり需要といっても家具を全部揃えるなんて需要は少ないですから。
コロナは関係なく家具を揃える人は揃えますし、そうじゃない人はそうじゃないのは変わりませんでした。
だから安い家具じゃないと売れないとか、日本の貧困化と決めつけるのはピンときません。
社会不安がありますし不況もありますので嗜好品的な家具の売上が鈍くなるのはしょうがないですがこれからも求められるでしょう。
私はセレクト的なインテリアショップという存在は将来的には無くなると予想していましたが、今回のコロナ問題でそれが随分と早まった印象です。
家具・インテリア業界も強制的に変化をしないといけない時期となったことで、各社それぞれ方針を見出して動いている状況です。
偉そうなつもりはありませんが、こんなこと書いている私もどうなるかはわかりませんから相当考えて毎日動いて働いています。
未来に向けた取り組みをいくつもしていますが、いったいどうなるかなんて答えがわからないので探り探りです。
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