– PH5 –
デザイナー:Poul Henningsen (ポール・ヘニングセン)
北欧の名作照明と言えばルイスポールセン(Louis Poulsen)社のPH5です。”ピーエイチファイブ”と読みます。
モダンデザインライトの中でも最も有名なデザインでもあります。
デザインをしたポールヘニングセン(Poul Henningsen )は近代照明の父と評されています。
PH5は彼が1958年にデザインをしました。
北欧で最も有名な照明PH5
ポール・ヘニングセンはデンマークで1894年に生まれました。
大学で建築を学んだあと卒業せずフリーランスとなり、1920年ごろから照明のデザインも始めています。
そして1925年にルイスポールセン社と仕事を始め1967年の亡くなる年までその関係は続きました。
1925年に最初の照明である「パリのランプ」(パリ展示会のための照明)を手掛けて以降、次々と後の名作と呼ばれる照明を作りだします。
PH5は1958年にデザインされたもので、これが彼の最も有名な照明となるとともにルイスポールセン社自体を代表する照明となりました。
PH5は対数螺旋と呼ばれるカーブをデザインに落とし込んでいます。
これによりこの照明はどこから見ても内部の電球を直接見ることがないためグレアを感じず周囲へ効果的に照らすことができます。
ダイニングテーブルの上に吊るすペンダントライトとして使うと、食事がよりおいしく見えるようになります。
ちなみに製品名のPHはPoul Henningsenの頭文字です。簡単ですよね。
PH5が特に人気があるのはそのデザインと価格のバランスが良かったため、昔からメディアやインテリアショップでPH5をフィーチャーしていたからです。
昔はルイスポールセン自体の一般的な認知度が低く、家具やインテリアに詳しい人だけで知られている存在の中でもPH5はそのデザイン性から単独で人気がありました。
徐々に世間に浸透して今では最も有名な照明と呼んでも差し支えないぐらいのポジションになりましたね。
今ではデンマークの名作照明という扱いでしたが、20年以上も前となるとミッドセンチュリー期の名作照明というカテゴリーで扱われていました。
ヤコブセンの椅子にイームズのテーブルにPH5といったインテリアデザインもごく普通にしていましたが、今ではデンマークのものはスカンジナビアンデザインで統一するような印象が強くなっています。
アメリカンミッドセンチュリーの店でも照明はルイスポールセンを採用していることも多かったです。
PH5やAJシリーズが特に人気でした。
これからさらに人気は高くなると思われますので、これからもっと多くの場所で採用されることになるでしょう。
素材的に一生涯使えるのも良いですね。
買い替えせずに一生楽しむデザインです。
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