半導体不足に代表されるように、今は様々な部品や材料が世界的に不足しています。
コロナウイルス感染拡大の影響は製造業にも大きな爪痕を残しています。
家具業界も同じく材料不足問題は起きているため今まで通りに製造が出来なくなっています。
家具も材料が不足している状況
家具の輸入遅延は以前から起きており、最近はますます大変な状況になっています。
特に北米は陸路すらも混雑しており家具の輸入もいまだかつてないほどの遅延が起きています。
じゃあ国内製造の家具は問題ないのかと言えばそんなことも無いです。
今度は原材料不足が起きています。
国内製造の家具でも木材や金具、パーツなど輸入に頼る部分がストップしているため製造することが難しくなっています。
以前からその感じはあったのですがここにきて深刻なレベルになってきました。
コロナの影響により特に北米や中国で住宅などに使われる木材の需要が急速に増えたことで木材が足りなくなるウッドショックが起きているのは周知の通りです。
これにより世界的に木材不足が起きており、価格の高騰も激しいものとなっています。
日本は木材の6割を輸入に頼っているためウッドショック問題はもろに影響を受けます。
木材の高騰だけでなく海洋運賃コストの増大も拍車をかけています。
他にもナイロンが代表的ですがプラスチック不足に金属不足も起きています。
ワクチン接種が進みアフターコロナにむけての急速な需要の増加に対して製造業側の備品供給が追いついていないからです。
これによりどの家具製造メーカーも今まで通りに家具の製造ができないため、特に輸入家具はリードタイムは半年から場合によっては一年、もしくは未定という状況となっていることもあります。
昨年は工場がコロナの影響で稼働せずワークチェア不足が起きていましたが、今度は輸入遅延、製造遅延、材料不足によりワークチェア不足が起きています。
2020年4月からのテレワーク推進による急激なワークチェア需要はもう終わっていますからそこまでの混乱は起きていませんが、テレワーク需要は今なお続き、むしろこれから働き方のスタンダードの一つとなることで自宅でのワークチェア需要は続きます。この需要に上手く応えられていないのが現状です。
この材料不足問題の解決の目途は立っていません。
少なくとも2022年に入っても続く見込みらしいので家具を求める方は状況をよく見極めてください。
納期に間に合わせるには早め早めに手配をするのが良いですし、業界のことに精通した人と相談しながら家具を選ぶのが良いです。
家具販売業もコロナ以降難易度が爆上がりなので神経を使います。
難しい状況だからこそうまくいくように考えないといけませんね。
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