春と言えば引っ越しシーズンです。
家具業界も春先頃から住宅、オフィスなどの需要に対して繁忙期ではあります。
昨年からのコロナウイルス問題があるので過去とは状況が違うのですが、それでも春は引っ越しシーズンです。
引っ越しとなると当然、使っている家具も引っ越し先に持って行かないといけませんが、引っ越し業者に「引っ越しを断られる家具」が存在します。
引っ越し業者に断られる家具は「耐久性の低い家具」と「分解後に再組立ができない家具」です。
どんな家具が引っ越し業者に断られるでしょうか
(パーティクルボードの写真 wikiよりhttps://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/d/d1/Particleboard.jpg)
耐久性の低い家具というのは、安い家具のため素材も構造も安い家具のことです。
「木(もく)ダボ」を使った「パーティクルボード」の家具が代表です。
こういった家具は移動するだけでも木ダボが穴を広げて全体も歪んでしまうため、引っ越ししても届いたときには破損していることがあります。
その破損リスクまで負えないため引っ越し業者は断る家具リストに入れていることがあります。
組み立て家具には2種類の違いが存在します。
・組み立て後、分解・再組み立て可能な家具
・組み立て後、分解は可能でも再組み立て不可能な家具
組み立て後にも分解・再組み立て可能な家具は、もともとの素材の頑丈さが考えられていますし、ネジもナットを付けたり金属のフレームを使うなどされています。
引っ越しの際に普通に分解をして、引っ越し先で組み立てればそのまま使えますので引っ越し業者でも大丈夫です。
問題は組み立て後に分解は可能でも再組み立て不可能な家具です。
やはりこれも木ダボを使ったパーティクルボードの家具と、釘やネジを直接木部分に打ち込む構造の家具です。
木ダボの家具は抜き差しをすると穴が広がってしまうため、分解をするともう元通りの耐久性になりません。
組み立てする際に木工用ボンドを使うような組み立て家具は分解自体もそもそも不可能です。
釘やネジを直接木部分に打ち込む家具も分解したら再組み立て不能です。こちらも釘を抜く穴が広がってしまうためです。
別の位置にずらして打ち直せば可能ではあるのですが、位置的にそれが出来ないと終わりです。
木ダボ構造でも同時にカムロックがついている場合は再組立は可能ですが、それでも引っ越し前とまったく状態を変えずに戻すにはかなり慎重に作業をしないといけませんから、そこまで神経質になるような値段か?という疑問は生まれます。
引っ越し業者に頼んだら作業料金がかかりますからね。
よくイケ〇の家具は引っ越しできないといわれる理由はパーティクルボードを使っている家具が多いからです。
無事に状態を変えず運ぶのも難しく、分解組み立ても簡単ではないです。
もちろんやろうと思えば出来ます。しかし壊れたら引っ越し業者の責任ですから、そこまでのリスクを負ってまで仕事は出来ないということですね。
それをやっていたら赤字になっていき最終的には引っ越し業者をやる人が0になってしまいます。
それか引っ越し業者が少なくなることで価格は言い値になってしまいますから、ますます引っ越し費用は高額になっていきますよ。
実際にガラスの家具の配送は昔は普通に出来ましたけど、そのトラブルの多さからやれることがなくなりましたからね。
一部の人たちは業者が壊した時にめちゃくちゃクレームするわ、賠償させるわ、責任追及するわでやりすぎなんですよ。
○○のしのぎにもなっていましたし。わざと壊れるように送って大金を賠償させるんですよ。
だからイケ〇の家具が引っ越しできないのではなくて、構造的に移動や再組み立てができない家具はどれもできないということです。
基本的に安い家具は使い捨て感覚ですから、引っ越しが無理なら諦めて処分をするしかないです。
それでも持って行きたい場合はそれだけ自分で運ぶしかないですよ。
あまり大きなパーティクルボードの家具を使う場合は、今後引っ越しするかまでちょっと考えてみてくださいね。
こんなこと書いていますが、引っ越し業者によっては全然気にせず持って行ってもらえることもありますけどね。
業者によりますから気になる場合は先に確認しておくと良いですよ。
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