– Cifra3 –
デザイナー:Gino Nani Valle (ジノ・ヴァーレ)
最も著名なフラップダウン表示方式の卓上時計といえばこのシフラ(あるいは読み方チフラ)でしょう。
特にこのCifra3はパタパタ時計の名作として位置づけられておりコレクターの間で人気です。
昔は一般的だったパタパタ時計
(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%91%E3%82%BF%E3%83%91%E3%82%BF%E6%99%82%E8%A8%88#/media/File:Split-flap_display_2016-01-17.gif)
そもそもフラップダウン表示方式とは、いわゆる上画像のような”パタパタ時計”のことです。
1904年にパタパタ時計は米国で製品として登場し、それから1980年代まで世界中で広く使われていました。
それもデジタル表示方式が採用されることで徐々に市場から姿を消し、現在ではパタパタ時計は趣味的な場合を除いて利用がされていません。
そのパタパタ時計のもっとも有名なシリーズがこのCifraです。
ジノ・ヴァーレはイタリアの工業デザイナーであり、1950年からソラーリ(Solari)社と仕事を始めます。そうしてジノとソラーリとの共同開発により生まれたのがCifra5です。1956年に発売されました。
以後Cifra→Cifra3→Cifra2と形を変えて発売が続き最終形のCifra6が発売したのが1975年です。※数字と発売順は合っていません。なぜか最初が5です。
シフラはいくつも種類があるのですが、なぜかこのシフラ3が最も人気があります。円柱形が未来感がありスペースエイジコレクターに受けたからでしょうか。
有名かつコレクターズアイテムとして市場で流通しています。
ここ日本では最近ではほとんど見かけることがありません。
パタパタ時計自体は数多くの種類があるので、Cifraに限らずレトロコレクターの手により収集はされています。
その中でもこのCifraは卓上パタパタ時計の先駆けでもあり、デザイン的なセンスの高さから求める人が多くいたのでしょう。ただ若干レアな時計なため可動品で残っているものは少ないです。
以前からこのCirraを模倣した時計が流通していますがあえて名前は出しません。
私個人的には好きではありませんので。
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