昨今の会社のオフィスは格好良く素敵さを重視しつつ、仕事としての効率とリラックスも兼ねた空間を求められていました。
フリーアドレスのように社員が好きな場所で仕事をできるような自由さも増えてきた中で、社員同士の偶発的な出会いによるコミュニケーションによって生まれるアイデアも良さでした。
もっと格好良く自由で過ごしやすいオフィスがこれからもっと増えると予想された折にこのコロナウイルス問題です。
感染拡大によりそもそもオフィスへの出勤を停止してテレワーク/リモートワークをすることとなりました。
まだウイルスの問題は解決していませんが、会社や業務内容によってはテレワークが出来な業種もあるため、感染リスクはあれど出勤をして社員同士が集まって働くところも多いです。
※この内容が本当なら7割近くの会社がテレワーク出来ていません。
仮に今回のコロナウイルスがいま沈静化したとしても冬になると再度大流行する可能性もありますし、何だったら今度は別のウイルス問題も考えられます。
ウイルスの問題が完全に解決されるまではソーシャルディスタンシング(社会的距離の確保)に基づいたオフィスが必要となり、そこでオフィスづくりの考え方も変わってきました。
需要が変化したからです。
(Vitra WORK SPIRITより)
いま会社から求められているのは半個室スタイルのオフィスです。
そうです、以前までよく見かけたデスクを個人ごとに分けて、パーテーションや間仕切りなどで分けたオフィスです。
それも座席配置はよりゆとりを持ち、キュービクル式にしつつも換気の良い環境です。
誰もが自由に行きかい集まる環境はどうしてもウイルス問題が発生した時にウイルスの拡散が予想されます。
そこをせめて社員が働く場所同士で区切ってしまえば、少なくとも社員全員が感染してしまうという可能性を少なくすることができます。
旧来のオフィスに近くはありますが、そこをさらにプライベートな空間を広くするオフィスが求められるつつあるようです。
昔とは違い空調と換気をより良くできる設備を設置する必要はありますね。
アフターコロナによりオフィス事情も変わっていくようです。
それに、テレワーク/リモートワークが普及すればするほどオフィス自体の必要性が下がり、今までのようなオフィスの良さをアピールして広さと立地を求める傾向は減っていくこともありえます。
オフィスよりも、自宅の居住区間と職場空間を併設した環境づくりがより重視され、住居部分でのリラックスした空間と、職業空間とセパレートしたデザインをする必要性があります。
この傾向は私のような小売りをしていて、住宅でのインテリアデザインから、オフィス空間、作業空間づくり、座り姿勢の改善まで一挙に出来る存在にはピッタリではあります。
今後の動きは正確には読めないので未確定な話ではなりますが、すでに半個室のオフィスへの回帰は見られます。
それに、いつのまにやらウイルスのことはすっかり彼方のこととなり、またオープンスペースのオフィスが活躍するかもしれませんし、どんな流れになっていくか注目しています。
ただ一つ変わらないのは高性能な椅子の需要です。
人が快適に座るということはどんな場所でも求められますから、そこはより今までより重視したアプローチが受けるでしょう。
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