– Multi™ balans® –
デザイナー:Peter Opsvik (ピーター・オプスヴィック)
ノルウェーのデザイナー「ピーター・オプスヴィック」により1981年にデザインをされたマルチバランスは、背もたれが無いながらも背骨の形をあるべき直立した姿勢に近づけるように考えられた椅子です。
膝とお尻だけで支えて背筋を伸ばす椅子
(http://varierchair.jp/product/multi/)
ピーター・オプスヴィックは1972年にデザインをした子供用名作椅子「トリップトラップ」を代表作に持ち、エルゴノミクス(人間工学)に基づいた椅子デザインを兼ねてからしていました。
マルチバランスは長時間の座り学習や仕事により猫背になることで健康被害が起きることに着目をし、座るだけで姿勢が良くなる椅子としてデザインをされました。
背もたれはありませんが、膝をかけて座ると背筋が伸びて背骨が逆S字になるという変わった構造の椅子です。
これにより腰や背骨の負担を減らすというものですね。
子供から大人まで使えるように高さ調整機能が付いており、完全に折りたたむことで持ち運びまで想定しています。
しっかりした木製フレームは安定性もあり、フレーム先端部についている黒い車輪により前後に座ったまま移動することもできます。
特に成長期のお子さんへ向けて好まれる傾向にあるようです。
さて、じゃあ実際マルチバランスの座り心地は良いものか?ですが・・・
悪くないのですがどうにも膝が痛くなってしまうので短時間の使用が良さそうですね。(人によります)
長時間だとかなり膝に負担がかかり、血管を圧迫するのが気になります。
短時間だけ使って作業をするなら良さそうですし、体重の軽い子供なら気にしないかもしれません。
ただ膝が弱い人は使用しないほうが無難です。
エルゴノミクスに基づいてデザインされた名作椅子の一つではありますので、ケースバイケースで使い方を選びましょう。
もともとはノルウェーのSTOKKE(ストッケ)社から発売されましたが、現在マルチバランスはムーブメントコレクションを展開するにあたって2006年に立ち上げられたVARIER(ヴァリエール)社によって製造販売をされています。
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