
数年前に比べるとヴィンテージ家具の価格は下落傾向にあり、落ち着いてきた印象です。
安くなったというより、数年前の家具相場はバブル感がありました。
つまり、期待とブームによって過剰に上がっていた印象です。
きっかけはコロナ需要、いわゆる巣ごもり需要です。
落ち着いたと言ってもコロナ前の価格に比べると随分と値上がりしているので、相場の水準自体が上がってはいます。
とはいえ家具業界自体はこのインフレの時代に売れず、安売りが連発されています。
ちょうどウイスキーや時計などの他の趣味嗜好品が下落したのと同じように、他の資金効率の良い場所へお金が流れたというのが私の考えです。
だから別にバブルが弾けたとか価値が無くなったというより、株でいうセクターローテーションのようなことが起きただけです。
セクターローテーションとは、資金が特定の分野に集中した後、別の分野へ移動していく市場の循環のことです。
何でも上がれば下がる時が来ます。上がっている時は一生このまま上がり続けるのではないかと錯覚してしまい、乗り遅れるなと多くの人が参入しますが、その時はもうピークなんですよね
。ついこの間までビットコインやゴールドも上がる一方で、もう下がることがないかのような風潮がありましたが、楽観が広がる時は天井が近いものです。
実際にその後は大きな価格調整が起きました。
調整なのか、ここからさらに下落するのかは誰にも分かりません。
ただ一つ言えることは、過去の歴史を見る限り最終的には右肩上がりだということです。
上下を繰り返しながら何でも右肩上がりに上がっていきます。
そもそもインフレが進む世界でモノの値段が長期的に下がり続けることはありません。
家具の相場もそのうちまた上がる時が来るでしょう。
…と言い切れないのが家具業界の現状です。
このインフレ・物価高の時代で安売りを連発している状況です。
インフレの時代に安売りをしないと売れないようではどうにもなりません。
というより、インフレ局面で安売りをしてしまうようでは、インフレが落ち着いた時に調整という名の下落が来ればさらに安売りをすることになります。
新品の価格は中古やヴィンテージにも影響します。
新品を安売りしている限り、全体の価格は上がらず価値は下がる一方です。
コロナの時に売れたのでこのまま続くと勘違いしてしまった企業も多かったのでしょう。
売上は一時的なものとして相場を読むことは経営において非常に重要です。
特にコロナ渦で買収を進めたケースは、結果として割高なタイミングでの投資になってしまった可能性が高いと言えます。素人投資家が良くやる失敗です。
コロナ期の売上が良いタイミングで買うということは、結果的に高値掴みになりやすいということです。
何でも上がれば下がる時が来ます。
家具の相場も上下を繰り返して最終的には右肩上がりになるのでしょうが、必ずそうなるかまではわかりません。
まあ相場や需要なんて資本家がいくらでも操作できますけどね。
売り抜けたい家具があったら資本家がオークションで釣り上げて一気にそのデザイナーのムーブメントを作れますから。

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