– Secticon clocks –
デザイナー:Angelo Mangiarotti (アンジェロ・マンジャロッティ)
イタリアの建築家アンジェロ・マンジャロッティが1956年にデザインをした時計セクティコンは、彼の建築的デザインをセンスとしてフォルムに落とし込んだ人間工学的にも考えられた名作時計です。
イタリアンモダンの名作時計
セクティコンは1956年にデザインされた当時5つの形がありました。(置時計4、掛時計1)
この赤いセクティコンはオリジナルのヴィンテージ品の「t1」です。
キノコのようなフォルムが流れる様で可愛くもありアーティスティックです。
セクティコンは人間工学(エルゴノミクス)に基づき文字盤の配置をすることで、人間と時計との接触と動作との関係をより良いものにしています。
この形を見るとジョージ・ネルソンが1953年にデザインをしたネルソンテーブルクロックシリーズを思い起こすのですが・・・どうもただ似ているだけのようで偶然みたいです。
セクティコンはいつかはわかりませんが製造を終了します。
それから時は経ち2004年にドイツのアイシーデザイン社によってセクティコンが復刻されました。
「c1」を復刻する形に選び、ボディを陶器製に変更することで艶やかな美しい時計となりました。
人気はあったのですが2017年に完全に製造販売を終了しました。
それまでもしばらく製造停止をしていた期間もあったんですけどね。
セクティコンのオリジナル「t2」
いまマンジャロッティのセクティコンは復刻していませんので新品はありません。
ヴィンテージ市場か復刻品のユーズド品を探すしかありません。
どうもアンジェロ・マンジャロッティ自身が亡くなってから事務所自体も解散したことが関係するみたいです。
けど、最近カラクター社よりラリ・ランプが復刻したので、マンジャロッティのライセンス関係に進展があったのだと思われます。
セクティコンのヴィンテージ可動品は結構レアなので、もし見つけたら手に入れておいた方が良いです。
私も所有していましたが販売したので在庫は0です。
個人的にすごく好きな時計なのでまた復刻すると良いなと思っています。
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