(http://www.interoffice.club/shopdetail/000000000550/knoll_studio/page1/order/)
– Laccio Table–
デザイナー:Marcel L Breuer (マルセル・L・ブロイヤー)
モダニズムを代表する建築家でありデザイナーであるマルセル・ブロイヤーが手掛けた最も最初のスチールパイプ家具の一つです。
テーブルと名付けられていますが、もともとは”スツール”でした。
1926年にバウハウス家具工房のためにブロイヤーがデザインした家具を製品化したものです。
バウハウスの理念を感じる、簡素で単純な美しさを感じるデザインです。
ラッチオテーブルのデザインストーリー
ドイツのデゥーリンゲンにて開校したバウハウスは政治的問題から1924年に閉校を余儀なくされます。
翌1925年にはウォルター・グロピウス主導によりデッサウにてバウハウスを開校する計画が始まりました。
1926年秋に建物が完成し、内部の椅子やテーブルなどをブロイヤーが手掛けることになりました。
このスツール(テーブル)はマイスターハウスにて使われていたものです。
最初ジュラルミン合金で家具を作る計画があったようです。実際にはスチールを使用したパイプ管を曲げてデザインしました。
ブロイヤーは自身のスチールパイプを使った家具のことを「空中に浮かぶように座ることが出来る」と語っています。
輝くメッキが周囲の光景を映すことからそう見えました。
ミニマルな構成で合理的なデザイン、そして美しさも感じる姿はまさにバウハウスの塊と言っても良いぐらいの代表的家具です。
後に写真のような幅広のデザインが作られ、そちらはコーヒーテーブルとして使われることを想定しています。
現在の正規品メーカーである米国Knoll社にて製造がされるようになったのはおそらく1968年でしょうか。このLaccio自体がいつから製品化されたかは私も覚えていません。
スチールパイプの家具を語るときにはマルト・スタムの話も外せません。
ブロイヤーは裁判の結果を受け入れているような発言はしていますが、あまり納得はしていない表現を感じます。
コメント