– A Chair –
デザイナー:Xavier Pauchard
街に出る人はこの椅子を必ずどこかで目にしているはずです。
飲食店や商業施設でよく使われているこの椅子は意外に古いデザインで今から80年以上前にデザインされました。
Aチェアと名付けられたこの椅子は、フランスを代表する家具デザイナーでありさらに家具メーカーTOLIX(トリックス)社の創業者でもあるグザビエ・ポシャールが1934年にデザインしました。
特徴的なビジュアルは折りたたんだメタルシートを採用したことで形作られています。
スチールに亜鉛メッキを施すことで光沢感や触感などに優れており、またアウトドアでも使用できるなど優れた点が多いです。
さらに軽量化されたボディを実現することにより見た目通り軽やかなデザインが受け、現在までも世界中から注文が絶えません。
ニューヨーク近代美術館やポンピドゥーセンターなどでコレクションもされています。
グザビエ・ポシャール(Xavier Pauchard)
1880-1948
彼はフランスでの亜鉛メッキのパイオニアでした。
ブルゴーニュのオートンに本拠を置き、第一次世界大戦の直後に彼は亜鉛メッキ加工をしたシートメタルドームアイテムの生産をしていました。
1927年にTOLIXという商標を登録するのと同時に、椅子、肘掛け椅子、スツールおよび金属製家具の生産に方針を転換しました。
そしてその技術を生かしてAチェアを作り上げました。
Aチェアはアームチェアやスツールといったバリエーションを用意することで幅広いニーズに応えることが出来ています。
軽量で頑丈であり、見た目にも見通しが良くアウトドアにも適しており、さらに値段も手ごろな価格です。(2018年7月現在国内でサイドチェアが¥52,000~)
こうした優秀な椅子のため、特に不特定多数の人が利用する場所で好まれて使われています。
日本でも古くから使われていますが、昨今の抜けの良いミニマルな空間づくりと相性が良いため特に人気があります。
様々な場所で使われているので気にしてみてください。
ただ、この椅子も模倣品が存在します。私も飲食店などで見かけると気にして見てみるのですが・・・残念ながらトリックス社のものではないことも多々あります。
トリックス社のAチェアがオリジナルということだけでも覚えて帰ってください。
2023年3月追記
メーカー国内在庫が無くなり次第販売が終了します。
下記からご注文可能です。
コメント