そんなわけでインドに行ってきました。
訪問した場所はニューデリーとアグラです。
何故インドにしたのかは「なんとなく」でしかありませんが、もともと興味自体はありました。
昔は三島由紀夫の本を読んでおり、彼が亡くなる前に「インドには行ける者と行けない者がいる」という言葉を残しており、「インドに呼ばれる」という言葉も彼のものだった気がします。
ただ当時のインドと今のインドとでは状況が違いすぎると思うのでインドの難易度は格段に下がっているはずです。
それからジョージ・ナカシマは「私の心はインドにある」という言葉を残しているのも気になっていたのも要因です。
以前からインドの動画もたまに観ており、そのたびに「面白いけど自分に行くのは無理だな」と思っていました。
でも行くなら体力のあるうちに行けるなら行こうと思い立って実行しました。
それでも自分にとってインドはハードルが高いのでお試しインドということで3泊5日の短期でニューデリーに行くことにしました。
これでダメならインドに再訪するのは諦めようというものです。
なにせ辛いものが食べられない、カレーがそんな好きじゃない、わりと潔癖、臭いに敏感、人が多い場所が苦手、胃腸が弱い、そもそも身体自体が弱いなどなど向いていないことばかりです。
その時の光景をYoutubeにアップしましたのでご覧ください。
結果、インドは楽しかったです。
動画にない部分でも山ほど出来事があります。
動画として公開できない光景もあったので、現地のことはやっぱり現地に行くしかないですね。
一連の中でタージマハル動画に関しては最も大変でした。
あまりにもノープランでやってしまったので問題が多かったですが無事に見れてよかったです。
でもやっている私自身はわりと呑気だったので心配も何もしていませんでした。
さりげなく大変なことをしているのに再生数が少ないのは残念です。
またインドに行きたいと思う反面、食事は私には合わないです。
やっぱりカレーが好きじゃないと結構辛いですし、私は日本で揚げ物もほとんど食べないのでハイカロリーな食事は負担が少なくないです。
本場のカレーはスパイスも辛みも強いです。
日本でよく見るインドカレー屋(大抵ネパール)がいかに日本向けにアレンジしているかよくわかりました。あれは全然本場じゃないですね。
動画を見た人から私の態度が良くないという指摘を何度かされました。
これはもうインドの環境によるものです。
弱腰では舐められるだけです。
インドでは強気で相手の言いなりにならず自分の要求を通せる人が生きて行けます。
だからその流儀に従って私も常にピリピリしていました。
逆に何かあったら怒鳴るぐらいしないと増長して騙してくるのを辞めません。
タクシーと交渉して現場に着くと異なる高い金額を請求されるのは度々ありました。払いませんでしたが。
でもタクシーに乗ったら違う場所に連れていかれることは私は一度もありませんでした。
これも結局人を見ているんだと思います。私はやっかいそうな相手なのでしてこなかったのでしょう。でも高い金額を吹っ掛けるのはやってくるという。
旅行者かつ日本人はインドの詐欺師にとって最も都合の良いカモです。
大抵の日本人は騙されているとわかっていても渋々支払ってしまうからです。
結局は詐欺師にとって、日本人は言えば金を払う存在ぐらいにしか思われていない以上、こちらも相手に気を使う必要はありません。
なんにせよ良いも悪いも正直に感情を出して旅行すればインドは本当に楽しいです。
なにせインド人はお金さえ絡まなければ気さくでフレンドリーでいい奴らです。
けっこう親切なのでイメージからするとギャップを受けるかもしれません。
ただそのお金が絡むとが問題なのですが・・・
インド情報を検索するととにかくネガティブな投稿ばかり散見されます。
youtubeなんて民度が低いもので、インドの詐欺や犯罪や最悪だとか地獄だの死ぬだの、ネガティブな見出しやサムネで更新され、なおかつそれが登録者や再生数が多かったりします。
これはそこに住む人たちに対してリスペクトがありません。
どこの国でも良いも悪いもあります、ことさら悪い面だけ出して晒し上げるのは幼稚です。
いうなれば見世物としているわけで、投稿者は格上の存在となり評価する側としつつも被害者となり、自分が受けた問題をその国全体の問題として印象付ける卑怯な手法です。
逆に考えてみてください。
海外の人が日本に旅行をした動画を上げて現地の言葉で「日本最悪」「日本はもう帰りたい」「日本で騙された!」なんて投稿を見たらどう思いますか?
もっとローカルに考えて自分の住む町をディスられた動画を見たらどう思いますか?
同じことをしているわけです。
インドの治安は気を付けていれば特に危ない印象はありませんでした。(ぼったくり除く)
2024世界平和指数ランキングだとインドは126位ですので下から数えたほうが早いです。
治安が悪いな!と思いがちですが131位にアメリカがありますからね。
インドは悪く言われるのにアメリカは言われません。
アメリカも場所によって治安は最悪ですので、インドも同じですね。
ただこのランキング自体あまり意味は感じられません。
なにせ人口38万人のアイスランドを1位にしているからです。
アイスランドなんてそれでいて北海道(人口511万人)より面積が広いんですから、寒いしただ過疎過ぎて犯罪が起こりにくいだけだはないでしょうか。
日本だと愛知県岡崎市の人口とほぼ同じです。それで北海道以上の面積と考えるとどれほど余白のある国かはわかりますよね。
もうちょっと書くと岡崎市の2023年年間の認知犯罪件数は2000件未満ですが、アイスランドは2023年11月だけで窃盗/空き巣 /暴行傷害(含殺人)/警察官への暴行・脅迫/性的暴行/家庭内暴力/器物破損 /自動車盗・放置 /違法薬物犯罪だけで726件です。
岡崎は年間でアイスランドは月間ですからね。
これで世界一安全だとか言われてもピンと来ません。
それで国ごとに比較して北欧は安全だとか理想だとか優れているとか印象つけるのはなんなのでしょうか。
人口は多くなればなるほど問題は大きくなります。
最近日本でもコルビジェ関係でインドの家具作りについて注目が集まっています。
インドと言えばコルビジェが都市設計をしたチャンディーガルがありますからね。
私は結局タージマハルに行ったのでそこには行きませんでしたが、次は行っても良いかもと考えています。
コルビジェだジャンヌレだとか言っていますが、家具業界で実際にインドまで行くような人は珍しいと思います。
これからの世界を想像すると、インドが覇権をとる可能性はあります。
いまや人口は中国を超え14億人を超え世界一です。
その中国は人口減少が始まっているのに対してインドはまだこれからピークを迎えます。
中国と違いインドの強いところは英語が公用語とされているところです。(北部と南部)
そのうえでアメリカとビジネスを共同しており、世界規模の会社の社長がインド人になるケースが散見されます。
このままインドが成長を続けると一気に世界を掌握する可能性はあります。
ただインドの英語は聞き取りが難しいです。
ヒンディーアクセントかつブリティッシュです。
ネイティブの人でも聞き取り難易度が高いのですが、人口的にはインドの方が多いですからもはや英語のスタンダードはインドにあるのかもしれません。
もちろんインドが世界でトップになるころには英語ではなくヒンディー語が基本の世界になることも考えられます。
いずれにしても今後はインドを重要とした世界である以上、実際に行って見ておくのは経験として大事です。
中国とインドの関係は良くありませんが、もし中国とインドがパートナーとなっていたらその時点でこの世界の勢力図は変わっていたでしょう。
つらつらインドの事を書きましたが、興味があればぜひ行ってみてください。
楽しいですよ。
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