
愛知県名古屋市西区則武には世界最大級の高級陶磁器・砥石メーカーである株式会社ノリタケカンパニーリミテドの本社があります。
同社のノリタケ食器は古くから愛されており世界中にコレクターが存在します。
本社に隣接したノリタケの森はショップやレストランなどがある複合施設です。
ここにはミュージアムがありノリタケ食器の歴史を垣間見ることが出来ます。
この記事のAI要約:
愛知県名古屋市西区則武には世界最大級の陶磁器・砥石メーカー、ノリタケカンパニーリミテドの本社があり、ノリタケ食器は世界的に愛される。
本社に隣接したノリタケの森にはショップやレストランがあり、ミュージアムでは食器の歴史を学べる。
撮影制限があり、クラフトセンターやミュージアムの一部では撮影不可。
展示は20世紀初期から現代まで広がり、特に4階は貴重な品々が展示されている。
名古屋駅近くで観光にもおすすめ。
ノリタケの森&ミュージアム訪問レポート
ノリタケの森は愛知県名古屋市西区則武新町3丁目1−3にあります。
住所で見ると名古屋駅から近いですが歩くと駅構内から15分ぐらいはかかります。
公式HP https://www.noritake.co.jp/mori/

ノリタケの森はノリタケカンパニーリミテド本社に隣接する工場跡地を利用して作られました。
整備された公園にショップ、レストラン、カフェ、博物館、ギャラリーが建設されています。
工場の建築を活かしてよく整備された公園で憩いの場所となっています。

ここノリタケの森は撮影について条件がいくつかあります。
まず動画の撮影は全面制限をされており、さらに記念撮影にも制限があります。
写真撮影&公開自体は問題ありません。(下記のギャラリーの撮影についても含めて確認しました)
詳しくはHPの下記リンクをご覧ください。

ノリタケの森の奥にはクラフトセンターとクラフトミュージアムがあります。
このミュージアムにてノリタケの食器が一堂にて展示されています。
入場料がかかりますのでHPにてご確認ください。

1・2階のクラフトセンターの撮影は全面禁止です。
理由は実際にここで従業員が働いており作業風景を見学できるからです。
実際に働いている光景を見学できるのは珍しい試みですね。

3階からのミュージアムは撮影可能です。
ただし動画はこちらも許可されていません。

3階と4階に分かれて初期のノリタケ食器から数多く展示されています。
まずは3階の様子です。

解説も充実しているためノリタケについて知識がない人でも楽しめます。

こちらは20世紀の初期に製造されたお皿から現代まで展示しているコーナーです。
圧巻のラインナップですね。

1931年のディナーセットです。
この時代にこれほどのクオリティで洋食器を作っていたことに驚きます。

1904-1920年代のアールヌーヴォー期に作られたノリタケ陶磁器です。
ファンシーウェアと呼ばれるこの頃の製品は日本人ならではの西洋のイメージを繊細に合わせしています。

1921-1940年のアールデコ期に作られたノリタケ陶磁器です。
まさにデコを体現したような色合いとデザインはとても日本人の作業とは思えません。

1941-1960年のミッドセンチュリー期に作られたノリタケ陶磁器です。
どことなくラッセルライトやポピートレイルから影響を受けたことがわかるデザインです。

1961-1980年のポップカジュアル期のノリタケ陶磁器です。
要は昭和のデザインですが、ポップカジュアルという表現は良い表現です。
ファッショナブルな表現を取り入れているのがこの年代ですが、あまりセンスは無い時代ですから・・・

4階は見るからに展示も豪華です。
より貴重品を見学することが出来ます。

オールドノリタケを中心に展示しています。
コレクター垂涎の品々が一堂です。

1891-1921年に作られた色絵エナメル金盛文バンチボウルセットです。
とても豪華で美しいです。

1891-1921年頃に作られた色絵エナメル金盛水牛文飾壺です。
この美術館最大の作品です。
こんな荘厳な製品も作っていたのですね。

どれも感心するしなばかりです。
4階はまさに美術館といったラインナップです。

フランク・ロイド・ライトの旧帝国ホテルで使われたオリジナルの食器の展示もしています。
詳しくは以前の記事をご覧ください。


名古屋駅近くなので観光として立ち寄っても良いです。
ノリタケや食器好きにはお勧めできる場所です。

ちなみにノリタケの森の隣にはイオンモールがあります。
ここが建設されたことで急激に街が発展しました。
それまでは特に何もない場所だったんですよね。


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