愛知県名古屋市中区に「名古屋市美術館」があります。
この建物は故・黒川紀章 氏が設計をし1988年に開業しました。
黒川 氏の出身県でもあり建物の随所に愛知県の伝統的な衣装を取り入れた代表作の一つです。
入り口にはアレキサンダー・カルダーのスタビールが展示されており、併設されている白川公園には多くのアート作品が飾られこの場所自体が作品のようです。
この名古屋市美術館の内部に展示されている椅子について焦点を当ててみます。
名古屋市美術館にある椅子
まず目立つのがミースファンデルローエのバルセロナチェアです。
各所に展示されておりこの美術館の顔のような椅子です。
こちらもたくさん置かれているマルセル・ブロイヤーのワシリーラウンジチェアです。
かなり使い込まれている様子が見てわかります。
おそらく1988年当時から使われているのだと思われます。
それだけ長く使いこんだだけあって経年劣化は激しいですが、逆にこれだけ長いあいだ使えることの照明にもなっていますし、これほど使い込んだ椅子の状態を見ることは珍しいので勉強になります。
こちらはこちらは黒川紀章デザインの江戸シリーズの椅子です。
建物だけでなく内部の椅子にももちろん彼の作品は使われています。
この椅子も各所に置かれていますが・・・
正直この椅子はデザイナーも名前もわかりません。
黒川紀章デザインだと思いますが、この椅子の存在を知らないので断定できません・・・
誰かご存じですか?
写真にはありませんが展示室内にはコントラクトベースの生地張りイームズサイドシェルがいくつか展示されています。
それからマリオボッタのセコンダチェアやル・コルビジェのLC1チェアも展示されています。
これらの椅子は休憩椅子なのでどれも実際に座ることが出来ます。
名作椅子に座る機会は少ないので、これを機会にいろいろ座っておくと良さそうです。
名古屋市美術館は名古屋市科学館と隣接しており、白川公園全体で楽しむことが出来ます。
県外の方は観光で訪れても良い場所です。
企画展だけでなく、建物と椅子にも目を向けるともっと楽しめるはずです。
名古屋市美術館
〒460-0008 愛知県名古屋市中区栄2丁目17−25 芸術と科学の杜・白川公園内
公式HP https://art-museum.city.nagoya.jp/
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