勉強のためにyoutubeを観たり、稀にSNSも見てみることがあるのですが、普通にフォロワー数が多いアカウントやインフルエンサーの類の人たちがコピーの類を紹介していますよね。
リプロダクトやジェネリック家具の類はまだマシな方で、完全に商標権を侵害した製品も紹介している状態です。Yチェアのリプロダクト(カール&ハンセンじゃない)が紹介されているのは何かのギャグなのでしょうか?
以前から先々こうなるんじゃないかなと予想した通りの展開になりました。
いま家具メーカーはどこもマーケティング重視でビジネス感が強くなりました。
それで昔と違い力を入れる広告先にインフルエンサーやゲーマーやyoutuberなど、とにかくフォロワー数を持っている相手に宣伝を依頼するようになっています。
そのこと自体を否定するつもりはありませんが、インフルエンサーと呼ばれる人たちはお金さえもらえれば何でも宣伝する人たちなので、それが正規品かどうかは関係ありません。
家具メーカーはブランドファッションのような知名度は世間的にもありませんし、インフルエンサー自身も、そしてそのフォロワーたちも正規品という存在自体知らないのが当たり前でしょう。
となると紹介している/されている製品の真贋については無知ゆえにオリジナルを重視しません。
求められているのはとにかく安くなんとなくお洒落っぽいものですから、そこに合致すればコピーだろうが何だろうが関係ありません。
それに残念ながら安価なコピー系デザインの方がフォロワーが増えるという社会が現代です。
パクリだろうがクオリティが低かろうが、まず誰でも買えるほど安くて写真や動画映えがしてインフルエンサーが紹介しているものに特に若者中心のフォロワーが集まります。
フォロワーが集まると相乗効果でさらに注目が集まります。
だから余計にコピーデザインが台頭します。
この傾向はこれからますます強くなるでしょう。
なぜ強くなると言えるかですが、広告費を出す勝負となると”とある国”は強すぎるからです。
私にも宣伝依頼が来ますが羽振りが良すぎます。
家具やインテリアの現物をそのままプレゼントするのは当たり前で、報酬だってそれなりの額です。
そりゃあ宣伝しちゃいますよね。
今日もゲーミングチェアの宣伝依頼が来ましたけど、当然椅子はタダでもらえますし、何だったらゲーミングチェアの紹介動画を撮ったほうが登録者も増えるし閲覧数も増えるので一石二鳥です。
そのゲーミングチェアの紹介動画にアフィリエイトリンクも貼れば売り上げの○○%がもらえますし、今後も該当の会社からゲーミングチェアの提供を受け続けられます。(メーカーからクーポンコードをもらえますからね。)
そのうえ売り上げに応じたインセンティブまで貰えるほどです。
どんどん登録者も増えるし広告・売上収入も入るし・・・とポジティブな循環が作れます。
インターネットをフル活用し、お金と人数に物を言わせてどんどんビジネスを進行しています。
家電やアパレルなんかが顕著ですが、他の業界もそうなったように侮っているとあっという間に逆転する時が来ます。
どれだけコピーだと叫んでも、多勢に無勢ですからそちらが本流になれば終わりです。
相手の土俵に立ってマーケティング勝負をするのでは難しいのではないでしょうか。
これだけ条件が良いエサで釣っているとなると、どんどんあっち側に流れる既存の販売店や人も増えてくるでしょうね。店に投資をして在庫をもって販売しても売れなければ利益無しという既存の商売に比べて、あまりにも条件が良いです。
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