アーロンチェアとは -その歴史と詳しい説明-

名前を知らなくてもどこかで見たことがある方は多いであろうこの椅子の名前は「アーロンチェア」です。英語名はAeron Chairです。

米国ミシガン州に本社を構えるハーマンミラー社により製造されており、1994年に発売されて以来、世界で750万台以上の販売実績を持つ世界最高峰のオフィスチェアです。この価格帯のワークチェアとしては世界で最も売れているそうです。

発売から22年後の2016年(日本では2017年発売)に、3年の製作期間を経てすべてがアップデートされた「アーロンチェア リマスタード」が発売されました。

現在まで高い評価とトップセールスを誇る名実ともに優れた椅子です

アーロンチェアの歴史と詳しい解説をぜひお読みください。

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アーロンチェアのデザイナー

(https://www.hermanmiller.com/ja_jp/designers/chadwick/) (https://www.hermanmiller.com/ja_jp/designers/stumpf/)

アーロンチェアは共にアメリカの工業デザイナーであるドン・チャドウィックとビル・スタンフの両名によりデザインされ1994年に発売されました。

彼らは以前からハーマンミラー社のワークチェアのデザインを手掛けており、両名の共作は1984年のエクアチェア以来20年ぶりのことでした。

ドン・チャドウィックのストーリー
アーロンチェアリマスタードのデザイナーとして今なおワークチェアの偉大なデザイナーとして活動しています。 ハーマンミラーのワークチェアの歴史を担う存在です。
アーロンチェアの生みの親の一人「ビル・スタンフ」のストーリー
アーゴンチェア、エクアチェア、そしてアーロンチェア。 ハーマンミラー社のワークチェアを常に進化させ続けたデザイナーであり、現在のワークチェアがあるのも彼らの功績です。 オフィスシーティングに革命を起こしたデザイナーは彼です。

アーロンチェアのデザインストーリー

(https://www.hermanmiller.com/ja_jp/products/seating/office-chairs/aeron-chairs/design-story/)

アーロンチェアの背と座がメッシュ状の素材を採用しています。これは当時ワークチェアとして初めて採用されたデザインでした。

チャドウィックは老人ホームを訪問した際に、長時間寝ている姿勢をとり続けることで”床ずれに”悩む入居者を目の当たりにしました。その問題を解決すべく考えたデザインが通気性の良いメッシュ素材の利用です。

長い時間座っていても、接触しつづけた身体が痛まずに通気性を保つことが必要だと考えます。そうして手掛けていた椅子のデザインに落とし込みました。

完成当時、メッシュ素材を使ったワークチェアは製品として世には存在せず、ハーマンミラー社のマーケティング部から「斬新すぎる」と発売のストップがかかりました。もっと重厚にすべきとマーケティングが提案した試作は背と座が本革になっている物でした。

会社としてはマーケティングの話を優先するべきなのですが、CEOはジョージ・ネルソンの教えに従いデザイナーの理念を優先します。

そうして発売された新しオフィスチェアは”空気”を意味するラテン語のAeroを製品名につけてAeron chairとなりました。

アーロンチェアの変化

アーロンチェアは1994年に発売してから改良をし続けていました。

発売当時は腰椎をサポートするクッションが付いた「ランバーサポート」のみの展開でしたが、2001年に整形外科のドクター・ブロックとともに発明した仙骨を支える「ポスチャーフィット」を採用し、以降のハーマンミラー社の理論の基本となりました。

利用者の声や評判を常に聞き続け改良を繰り返し、2017年にはとうとう完全に新作のアーロンチェアを作り上げました。

新発売したアーロンチェアリマスタードとは

それがAeron Chair Remastered(アーロンチェア リマスタード)です。

今までの改良とは違い、クラシックアーロンチェアと共有するパーツは一つもなく、すべてのパーツを一から作り上げ3年の製作期間を経て発売されました。

新しいアーロンチェアを発売するにあたり、また新たに人体の身体を研究し、世界各国の人種の統計をとり直して、現代の座って作業する人たちへ向けてさらにフィットするように形を変えられています。

日本人に向けても再度調整をされているため、さらなる座り心地の良さを実現しています。

Health Positive Design(健康にとって前向きなデザイン)に基づいて作り上げられました。

アーロンチェアの為のメッシュ状素材「8Zペリクルサスペンション」

アーロンチェアのメッシュ素材「ペリクルサスペンション」は椅子からウレタンを撤去した革新的なアプローチです。アーロンチェアのために作られた素材です。

ただのメッシュの椅子とは違い、すわると均等に華潤が分散することで、長時間の座り作業でもお尻が痛くなりづらいです。そのうえ耐荷重も158kg(Aサイズは136kg)までと非常に高重量まで耐えられる優れた素材です。

リマスタードでは「8Zペリクル」(エイトジィーペリクル)と呼ばれる最新のメッシュ技術を使っています。

これは座面と背もたれをそれぞれ4箇所で張力を変えることで、骨の当たる部分はより柔らかく、端は身体を支えるために固めにと弾力が違います。

これによりよくある座るとお尻が痛くまた滑りやすいメッシュ椅子とは違い、若干お尻部分が窪むために圧迫感が少ないです。

仙骨と腰椎を幅広くカバーするポスチャーフィットSL

人間の骨盤にある仙骨部を支える「ポスチャーフィット」からさらに発展をして、腰椎部までサポートする「ポスチャーフィットSL」へと進化しました。

今までより広範囲をカバーすることで、より自然な背骨のカーブを保つことが出来ます。さらに調整も細やかになることで個人個人で最適なサポートを設定することが可能です。

【腰痛対策の椅子】座り仕事で腰が痛い人が選ぶべきオフィスチェア
座ってパソコン作業や書き物をする人にとってチェア選びは最重要です。 座っていると腰が痛くなったり、肩こりがしたりと様々な不調が起きます。 本当に選ぶべきワークチェア、ワーキングチェア選びをプロが教えます。

スムーズな動きを実現するチルトメカニズム

(2017年に名古屋で開催したアーロンチェアリマスタード展示会場での写真)

クラシックアーロンチェアから一新されたリクライニング機構は最新のチルトメカニズムを搭載しています。

カーボンファイバーの板ばね式を採用することで、座る人の体重に合わせてピッタリに調整できます。まるで自身の身体に背もたれがくっ付いてくるぐらいスムーズな動きします。

さらにカーボンファイバー素材を使うことで可動部の保証12年を実現しています。

アーロンチェアは逆に安いぐらいです
ハーマンミラー社の超有名ワーキングチェア「アーロンチェア」。今年から日本でも新型となるアーロンチェアリマスタードも発売しました。 実はこのアーロンチェアの価格、性能にしては安いものなんです。

腕の動きに合わせるために多段階で稼働するアームパッド

アームパッドが前後左右に稼働することで、姿勢に合わせて最適な場所で使うことが出来ます。

腕を乗せて作業することを考えて作られており、前掲でも後継でもどちらの姿勢もアームの位置を合わせられます。

クラシックアーロンチェアより肘掛の高さが上がっていることも作業がしやすくなっている要因です。

手を前に出して作業するための前傾姿勢

人間は手を前に出すと4~5°ほど前に身体が傾きます。

するとせっかく背もたれのサポートがあっても手を前に出して作業をすることで背もたれと隙間が空き猫背になりやすくなります。

アーロンチェアには背もたれの角度を前に動かす「前掲チルト」があるため、背骨の逆S時は保ちながら健康的にパソコン作業などをすることが出来ます。

堅牢で頑丈な設計を裏付ける保証12年間

実際に私もハーマンミラー本社のテストラボで見てきましたが、ハーマンミラー社の製品の耐久テストは相当しっかりやっています。

アーロンチェアの保証12年を実現するために、様々な想定をした動作耐久をしています。

これにより保証12年を実現するほどの堅牢で頑丈な作りとなっています。

もちろん故障した場合も12年間の無償修理をしています。

※保証には要件があります。ガス圧シリンダーの保証は2年です。

工業製品ながら美しさすら感じるデザイン

オフィスチェアのイメージを変えてしまうような洗練されたフォルムです。

作業椅子としての野暮ったさは無く、オフィスシーンのみならず住宅などでも使ってもらえるような格好良くもあり軽やかでもあるデザインです。

使っていること自体がステータスになるようなワークチェアです。

ニューヨーク近代美術館でパーマネントコレクションになっているなどデザインでも評価をされています。

修理やアフターフォローを考えられた構成

美しいデザイン、頑丈な設計を、快適な座り心地、スムーズな動きを実現などすべてを兼ね備えた椅子でありながら、さらにアフターフォローまで手を抜くこと無くデザインをされています。

全てのパーツは分解可能であり、故障した箇所だけを修理や交換することで再度の元のデザインに戻すことが出来ます。

壊れてしまって買い替えになってしまうのではなく、継続的に使っていける相棒ともなる椅子です。

使用者による評判の高さ

アーロンチェアの魅力はそのデザイン性、ワークチェアの実力だけでなく、利用者の評判の高さによって広められました。

一度座ると他の椅子には変えられないほど快適なアーロンチェアは多くの利用者によって使い続けられています。

特に小説家、漫画家、音楽家といった著名な座り仕事をする人たちに好んで使用されていたことでファンの間でもアーロンチェアという存在が認識されることになりました。成功した実業家が座っていて快適な椅子を選ぶのは当然のため、そんな方々がアーロンチェアを選んでいるということが実力の高さを世間に広めた結果です。

ハーマンミラー社の実力の高さ

ハーマンミラー社は米国ミシガン州に本社を構える創業から100年以上続く老舗の家具メーカーです。北米だけで社員が数千人働き、今では世界中に支店を持つグローバルな会社です。

アメリカのフォーチュン誌による働きたい会社トップ100にも入ったことがあるほど働く人たちにとって愛されている企業です。

40年代からイームズ夫妻、ジョージ・ネルソンといった後の伝説的なデザイナーとともにミッドセンチュリー期を代表するイームズシェルチェアやプライウッドチェアなどを製造販売し続けています。

60年代からオフィスシーンへの提案をしており、座って働くということに関しての研究も非常に長いです。

オフィスチェアは製造も環境を配慮したクリーンな工場に、トヨタ生産方式を採用するなどシステマティックな製造をしています。

【Herman Miller】ハーマンミラーとはどんな家具メーカーか説明します
米国ミシガン州に本社をおくアメリカンモダンデザインを代表する家具メーカーであるハーマンミラー社について、ハーマンミラー正規販売店をやっている私が説明します。 業界内部の表には出てこない話です。

普段の座り作業で腰が痛い、身体が辛い、集中できないなど問題を抱える人たちがこの社会では多く存在します。

そうした人たちの問題を解決するための椅子としてアーロンチェアはこれからも活躍を続けるでしょう。

【プロが書く】アーロンチェアは本当に良いものか?【有名チェアの真実】
リマスターされた新型の「アーロンチェア リマスタード」も発売した有名なアーロンチェアは多くの評価がある一方で誤解もあります。 正当な評価やレビューが少ないと感じますので、本当に良いのか、優れたものかをプロが書きました。 腰痛との関連性、誤りや誤解や疑問を解きます。

アーロンチェアを名古屋で求める方は。

ハーマンミラー製品を買うならこのお店【アーロンチェアのプロ】
アーロンチェアやイームズチェアが特に有名な米国のハーマンミラー社の製品を購入するには正規販売店(正規販売代理店)に行くしかありません。その中で愛知県名古屋市栄にあるこのお店がハーマンミラー製品を購入するには最高です。全国から多くの注文が入り実績を持ったこのお店はオーナー1人で経営しています。

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